清掃作業を省力化する自律走行かき集めロボット「TOギャザー」を開発

2017年7月25日
株式会社竹中工務店

株式会社竹中工務店(社長:宮下正裕)は、岡谷鋼機株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:岡谷 篤一)と共同で作業所や工場等の作業員の負担軽減策として、自動的に清掃対象物をかき集めるロボット「TOギャザー※1」(共同特許出願済※2)を開発しました。
国内建設需要が増加傾向にあるなかで、建設技能労働者の不足が大きな課題となっています。「TOギャザー」(ロボット本体長さ64cm×幅40cm×高さ29cm、本体重量22kg、ブレード幅100cm)は、作業所の床上にある清掃対象物をかき集めるロボットであり、あらかじめカラーコーンにて指定された四角形の清掃領域内の一片に清掃対象物を集めることが特長です。四隅に置かれたカラーコーンをレーザースキャナで検出することで清掃領域を判断し、移動経路を自動生成します。
これまで耐火被覆工事では、床上に落下した材料を作業終了時に人が清掃していました。1日の作業時間の約20%を清掃作業に費やす重労働であり、作業所の労働環境を改善するために自動清掃ロボットが要望されていました。従来の吸引型清掃ロボットでは、吸引対象物の量が多く、すぐにタンクが満杯になってしまうため効率が悪く、余計な人手もかかっていました。当該清掃ロボットを作業時間中に随時作動させることで、作業後に一片に集められた材料を人手で集積、清掃できるため清掃時間を半減させることを目標としています。清掃スピードは、清掃領域100m2の範囲で30分以内(参考)でかき集め可能です。
当社では、今後岡谷鋼機株式会社とレンタル会社と共同で、開発した自動走行かき集めロボットの試行と改良を重ね2017年10月を目途にレンタル及び販売を開始する予定です。

  • ※1岡谷鋼機株式会社より商標登録出願済
  • ※2岡谷鋼機株式会社と共同特許出願済

仕様

本体部 長さ64cm、幅40cm、高さ29cm
ブレード部 幅100cm、高さ29cm
本体重量 22kg
走行速度 0.1m/s
連続駆動 8時間
安全装置 非常停止スイッチ、障害物検知センサー、接触停止センサー