埼玉医科大学 国際医療センターがJCI認定を取得〜大学病院としては国内初の認定取得〜
2015年6月23日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:宮下正裕)が設計・施工に携わった埼玉医科大学国際医療センター(病院長:小山勇)が、このたび国際的な医療機能評価の第三者機関であるJCI※(Joint Commission International.本部:シカゴ)から、大学病院としては国内で初めて認定を取得しました。
- ※JCIは、世界の医療施設における「医療の質の向上と患者の安全」を国際基準で評価する機関です。審査は16の評価分野、304の基準、1,218の判定項目について、患者の視点でシステム、ポリシー(方針)、プロシージャー(手順)が審査され、その実践についての検証により認定がされます。
埼玉医科大学国際医療センターの設計は、竹中工務店他4社のJV。建物施工(建築工事)は2社の工区分けにより、当社は国際医療センター北側と中央部分を担当しました。
設計・施工においては4つの病棟の中央部にヘビーデューティゾーンを配置したプラグイン型の建物構成としています。患者中心(Patient Oriented)をテーマとし、患者側が動き回ることなくスタッフが動く事によって診療を行うというコンセプトを具現化した、フレキシビリティにも十分配慮した設計になっています。
当社では今後とも、快適な医療空間の形成に建築的な見地から貢献していきます。
埼玉医科大学 国際医療センターのJCI取得について
こうした前提に基づいて、埼玉医科大学国際医療センターでは全部署から代表者を選出し、約40人から成る受審準備プロジェクトチームを発足させました。このチームを軸に「医療の質の向上と患者の安全」といった視点で、1218にのぼる判定項目の解釈と院内での対策などを議論し、決定事項・重要事項を周知→実践→モニタリング→再検討というサイクルを地道に継続してきました。更に、講習会や各診療科カンファレンスへの出張説明、ハンドブックの発行などを通じ前全職員への周知活動を徹底すること
で認定を得ることができました。