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ソリューション

ヒートアイランド評価・対策技術

ヒートアイランド対策を考慮した、快適な街づくり

背景

都市部のヒートアイランド現象は、熱中症の増加や熱帯夜による不眠といった健康への影響や、冷房負荷増大によるエネルギー消費量の増加、都市型集中豪雨の原因など、都市の生活にさまざまな影響を及ぼすことが懸念されています。

ヒートアイランド対策のイメージ図

ヒートアイランド対策のイメージ図

概要

ヒートアイランド現象を緩和するために、都市・建物の緑化や特殊舗装といった表面被覆対策技術の開発を進めています。また、建物形状・配置による風通しの違いや、建物からの排熱の削減などを検討し、それらのヒートアイランド対策の効果を予測・評価することで、快適な都市空間を提案します。

ヒートアイランド対策の作業フロー

ヒートアイランド対策の作業フロー

シミュレーションによる効果の予測・検討

温熱環境シミュレーションを行い、より効果的な対策を検討します。下図の例では、対象街区に緑化・保水性舗装の採用、風通し確保のための建物形状の変更、排熱の削減などの対策を行った場合の気温の低減効果を予測しました。対策対象街区の気温が周辺より低くなっていることが確認できます。

解析範囲と対策項目

解析範囲と対策項目

地上気温分布の解析結果

地上気温分布の解析結果

ヒートアイランドを緩和するための対策技術

緑陰効果予測

樹木がつくり出す緑陰によって、地表の温度が低く抑えられていることがわかります。このような放射解析技術を活用し、効果的な樹木配置を検討することで、都市の夏季の暑さを緩和することができます。

保水性舗装「爽やかロード」*

保水性舗装は、透水性舗装の空隙に保水材を充填することで、雨水や散水による水分を保持します。日中はその水分が蒸発する際の気化熱により、表面温度の上昇や大気への加熱を抑制します。

「爽やかロード」は竹中道路の商品です。

風環境予測・風の道の確保

風環境の予測シミュレーションシステムを用いて、冬のビル風対策とあわせて、夏の風通しに対しても、最適な建物の形状や配置を検討することにより、涼しい風を取り込むことで快適な空間を提案します。

微細ミスト噴霧技術

触れても濡れにくい微細なミストを噴霧する技術。直に空気を冷やすことで、効果的な空間冷却をかのうにしています。また、水資源の有効範囲を図りながら、気象状況に応じた最適な噴霧量の設定・制御ができます。

アクロス福岡におけるヒートアイランド緩和効果

アクロス福岡のステップガーデンは階段状の屋上庭園となっており、76種類37,000本の樹木が植えられています。大規模な建物緑化によるヒートアイランド緩和効果を実測により検証しました。日中・昼間とも緑化部分の表面温度が低く、また、夜間に観測された冷気流には、熱帯夜の都心に涼しい風を送り込む効果が期待されます。

アクロス福岡におけるヒートアイランド緩和効果

赤外線放射温度計による表面温度の計測では、日中・夜間ともコンクリート表面温度に比べ、緑化部分の表面温度が低くなっていました。

アクロス福岡におけるヒートアイランド緩和効果

風の弱い夜間には、植栽の表面の空気が放射冷却によって冷やされ、その冷気がステップガーデンを降りる冷気流の減少を確認しました。

アクロス福岡におけるヒートアイランド緩和効果

■不動産活用

  • 最適な事業用途提案
  • 調査・コンサルティング
  • 市場調査
  • 都市計画
  • 交通計画・大店立地法

■都市再生

  • 都市開発
  • 一体的整備
  • 容積緩和
  • 再開発・共同化

■PPP・PFI

■スマートコミュニティ

  • スマートコミュニティへの取組
  • スマートコミュニティを構成する技術
  • スマートコミュニティを構成する建物

■都市環境・環境アセス

  • 環境アセスメント

■PM/CMサービス

  • 学会などでの活動