Solution
MICE施設(PFI事業)とホテルの整備
-みなとみらい21
  中央地区20街区-                    
横浜市の国際的な競争力、ブランド力を向上
           

近年、首都圏のMICE(※)施設の稼働率は高水準で推移しており、国際会議の開催に応えられていない状況にありました。横浜市においても例外ではなく、MICE施設を拡充することで機会の創出を図り、国際的な競争力、ブランド力を向上させることを目指して、「みなとみらい21中央地区20街区MICE施設整備事業」が計画されました。「PFI事業によるMICE施設整備」と「民間収益事業によるホテル整備」を一体的に実施する本事業で、当社は、そのコンソーシアムの代表企業として、MICE施設とホテルを合わせた事業全体の統括をすると共に、MICE施設整備に中心的な役割を果たしました。

提案内容は、横浜・みなとみらい21中央地区のパシフィコ横浜等の既存施設群と調和するように「汀(みぎわ)」をモチーフとした曲線を取り入れたMICE施設の外観と、国際会議に訪れるVIPの滞在に応えるラグジュアリーホテルの誘致が特徴となっています。

※企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称

都市軸の整備により回遊性を向上

みなとみらい21中央地区の3つの都市軸(クイーン軸、グランモール軸、キング軸)のうち、新高島駅から臨港パークへつながるキング軸の一部(下図赤色矢印)を水と緑の豊かな歩行者空間として整備しました。また、既存のパシフィコ横浜との接続部(下図青色矢印)も整備し、クイーン軸とも接続することで、3つの都市軸間のネットワークが形成され、地区の回遊性向上に大きく寄与しました。

みなとみらい21中央地区 地区計画図をもとに作成
  
  • みなとみらい21地区の景観に調和した外観
    (写真中央がMICE施設、上部がホテル)
  • 臨港パーク・海方面へと続くキング軸及び屋上緑化
    (写真内右側がMICE施設、左側がホテル)
              
  • 多目的ホール全景
  • 催事「お城EXPO2020」の様子

主な取り組み

・MICE施設・ホテル整備事業におけるコンソーシアムの全体統括(代表企業)
・PFI事業コンペにおける提案企画立案と提案書取りまとめ
・SPCの設立及び事業管理(資金調達含む)
・開発行為関連業務


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事業概要

発注者 横浜市
事業方式 PFI-BTO方式
事業期間 2015年12月~2040年3月 〔24年4か月〕
設計・建設期間 2015年12月~2020年3月〔4年4か月〕
維持管理期間 2020年 4月~ 2040年 3月〔20年〕

建築概要

■MICE施設(横浜みなとみらい国際コンベンションセンター 通称:パシフィコ横浜ノース)

所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-2
発注者 横浜市
PFI事業者 株式会社横浜グローバルMICE (特定目的会社)
設計 佐藤総合計画・竹中工務店設計共同企業体
施工 竹中・小俣 建設共同企業体
延床面積 46,287m2
規模 地下1階,地上6階

■ホテル(横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート/ザ・カハラホテル&リゾート 横浜)

所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-3,4
開業年 2020年9月
事業主 リゾートトラスト株式会社
基本構想 竹中工務店
延床面積 48,114m2
規模 地下1階,地上14階,塔屋1階