ライフサイクルCO2 ゼロへ。竹中工務店が描く設計図。

人類が誕生して約3万年。
産業革命以降、わずか200年ほどの間に地球環境にもたらした変化は、気候変動や生物多様性の喪失という重大な危機を招いており、脱炭素社会に向けた取り組みがすべての人々に求められています。

私たち竹中工務店は、カーボンニュートラルな社会を加速させるためには、建物をライフサイクル全体で捉えることが大切であると考えます。
建築時だけではなく、資材の選定や製造時、省エネ・再エネを図る建物の運用時、解体や廃棄時などにおいて、建物に関わるステークホルダーの皆様と協調を図りながら、様々な環境への取り組みを積極的に推進していきます。

「環境と調和する空間創造に努め 社会の持続的発展に貢献する」
竹中工務店は、この環境方針のもと、2050 年までにCO2を100%削減することを目標に、だれもが健康・快適で豊かに暮らせる社会の実現を目指します。


当社の取り組み

燃エンウッド® 都市木造

燃エンウッド®

都市木造

「燃エンウッド」は、耐火性能を持たせた集成木材です。炭素からできている木材は、鉄やコンクリートなどの他の建設資材に比べ、多くの炭素を貯蔵できます。「燃エンウッド」をはじめとする当社の先進的な木材利用技術がカーボンニュートラルな社会を実現します。

環境コンセプトブック 人と自然をつなぐ

環境コンセプトブック

人と自然をつなぐ

当社は、2010年にステークホルダーの皆様とのコミュニケーションツールとして環境に関する考え方をまとめた「環境コンセプトブック」を発行しました。2021年発行の改訂版には2050年までのロードマップを掲載しています。

聴竹居 環境共生住宅の原点

聴竹居

環境共生住宅の原点

「聴竹居」は、当社に在籍した藤井厚二が、1928年に京都府乙訓郡大山崎町に建てた自邸で、外気を地中で冷やして取り込む仕組みや屋根裏を利用した換気など、日本の気候風土に適合した住宅を追求しました。

CapitaGreen 環境配慮型ビル

CapitaGreen

環境配慮型ビル

シンガポールのビジネス街に建つ「CapitaGreen」は、屋上の大型吸気口による運用時エネルギー削減などが評価され、シンガポール環境評価ラベリング「Green Mark Platinum」の取得、CTBUHアジア・オーストラリア地域最優秀作品に選ばれました。

調の森 SHI-RA-BE 研究開発フィールド

調の森 SHI-RA-BE®

研究開発フィールド

2019年に実施された「竹中技術研究所」リニューアルで新設された「調の森 SHI-RA-BE」 では、社内外の研究者や地域との協働を積極的に推進し、自然を活かしたグリーンインフラ・生物多様性保全分野の研究開発を進めています。

竹中工務店東関東支店 NET ZEB

竹中工務店東関東支店

NET ZEB

当社の東関東支店(2003年竣工)は、2015年より執務しながらZEBを目指した改修を進め、創エネルギー量がエネルギー消費量を上回るNET ZEB を達成しています。卓越した省エネ性能とともに快適な室内環境も実現しています。

奥飛騨地熱発電所 再生可能エネルギー

奥飛騨地熱発電所

再生可能エネルギー

奥飛騨温泉郷にて、奥飛騨宝温泉協同組合と協働し、「TAKENAKA奥飛騨地熱発電所」として地熱発電事業を2021年3月より開始しました。発電した電力の一部は、エネルギーの地産地消を目指し、組合の温泉供給設備で活用します。

清和台の森づくり 生物多様性の保全

清和台の森づくり

生物多様性の保全

従業員が生物多様性と事業の関わりを認識・共有し、手掛けるプロジェクトに活かしていくために、竹中研修所(兵庫県川西市)の自然豊かな敷地を活用した「清和台の森づくり」活動を行っています。

Alta Ligna Tower 未来の高層木造建築

Alta Ligna Tower

未来の高層木造建築

「燃エンウッド」をはじめとする当社の先進的な木材利用技術で実現される、カーボンニュートラルな社会における実現可能な高層木造建築を、構想モデル「Alta Ligna Tower」として試設計しました。

メタファーム あべのハルカスの資源循環

メタファーム®

あべのハルカスの資源循環

あべのハルカスでは、生ごみ等から燃料となるバイオガスを生成する「メタファーム」を導入しています。 メタファームは、水平方向への長距離搬送システムの開発によりショッピングモールなどにも適用可能です。

脱炭素モデルタウン 未来の高層木造建築

脱炭素モデルタウン

I.SEM®・水素利活用

脱炭素社会を目指した「竹中脱炭素モデルタウン」の取組みを2016年より開始し、I.SEMによる複数棟VPP実証を実施しました。2019年には水素を含めたエネルギー統合制御を実現しました。

エボルダン ダンボールダクト

エボルダン®

ダンボールダクト

素材に再生紙を使用したダンボールの両面にアルミシートをラミネートした不燃ダクト「エボルダン」は軽量で、平板で運送し現地組立てにより運搬回数を減らせます。製造時・輸送時のCO2排出量を大幅に削減できます。

Panasonic Stadium Suita ZEB-Ready

Panasonic Stadium Suita

ZEB-Ready

全面を屋根で覆った4万の観客席を有するJリーグ・ガンバ大阪の本拠地となるサッカー専用競技場は、大規模建築のコンパクトネスを追求することで、建設と維持にかかるエネルギーを縮減しNearly-ZEBを達成しています。

アクロス福岡 大規模屋上緑化

アクロス福岡

大規模屋上緑化

福岡市内中心部に建つ「アクロス福岡」(1995年竣工)は、高さ約60mの建物で、南面の階段状の屋上庭園に、76種類37,000本の樹木が植えられています。この庭園はヒートアイランド緩和にも効果があることが検証されています。

ECMコンクリート 環境負荷低減材料

ECMコンクリート®

環境負荷低減材料

コンクリート材料の製造に係るCO2排出量を6割以上(ポルトランドセメント比)削減できるECMセメントを使用したコンクリートで、新たにカラーコンクリートを開発し「桜スタジアムプロジェクト」に適用しました。

深江竹友寮 ウェルビーイング

深江竹友寮

ウェルビーイング

当社教育寮「深江竹友寮」(2019年竣工)は、「WELL Building Standard(WELL認証)」にて国内集合住宅で初めて「シルバー」ランクを取得しました。当社は心身の健康と豊かな生活環境を実現する「健築®」を推進しウェルネス建築を積極的に展開します。

スマートシティ ビルコミ

スマートシティ

ビルコミ®

デジタルツインを活用した人間中心の社会「Society5.0」の実現を目指し、人や建物・まち、ロボットが双方向でコミュニケーションできる「スマートシティ」に向けた取組みを加速しています。

竹中工務店東京本店 実証実験オフィス

竹中工務店東京本店

実証実験オフィス

当社の東京本店(2004年竣工)は竣工以来、CO2制御の導入、ソーラーパネルの設置などに加え、新たな価値創造と生産性向上を目指したリニューアル工事を2018年に実施し、「WELL Building Standard」(WELL認証)のゴールドランク、ZEB Readyの認証を取得しています。