キーワードで知る竹中工務店


創業以来、私たちが何より大切にしてきたのが「棟梁精神」。建物を施工する技術や知識だけでなく、組織を率いて大きな仕事を成し遂げる統率力をも併せ持った棟梁の、「請け負った仕事には最後まで責任を持つ」という強い信念であり、「誠心誠意、力を尽くして建築主の信頼に応える」工匠の心を意味します。
これが「品質経営」の根幹であり、棟梁精神をはじめとする基本的な精神が社員一人ひとりに浸透し、一つ一つの仕事に込められています。


私たちは手がけた建築物を「作品」と呼んでいます。
また、「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」ことを経営理念としています。
建物に関わるすべての人の想いがかたちになったとき、その建物は「作品」となり、後世まで輝きを放ち続けると信じています。
建築はそこで生を営む人たちを守る器であるとともに、社会の資産としてその時代の文化を後世に伝え継ぐものである、と私たちは考えています。
技術や情熱の限りを尽くす、その想いを込めた「作品主義」を貫いているのです。


建物に関わるすべての人の想いが結集された「作品」を生み出すーそのためには、計画初期段階より品質を高めるつくりこみが必要です。
それには設計と施工を一貫して担当することが重要だと私たちは考えています。
設計と施工というそれぞれの領域で活動する専門家が「最良の作品を世に遺し、社会に貢献したい」という熱い“想い”で結びつくことによって最良の作品が創造されるのです。


私たちのこだわりは品質を高めること。
それは商品やサービスを売る一般企業と違い、建築の職人であると言う誇りを持っているからです。
業界に先駆けた品質管理活動や建築業界初のデミング賞取得など、私たちが品質にかける想いは、長年にわたり高い評価を受けてきました。
急激な時代の変化を迎えても、私たちの職人としての信念は変わることなく、品質を追求し続けます。


私たちが追求する「最良」の建築物とは、今の時代だけではなく、50年、100年先を見据えた社会的・文化的な資産の形成に貢献できると考えています。
それは社会を構成するあらゆる人にとっての「最良」となるべき作品ですので、その姿勢を貫くために短期的な業績ばかりを追求することなく、長期的な視点が重要であると考えています。
現在、その取り組みは建築という領域を超え、まちづくりの視点から環境保全をはじめとしたさまざまな活動に広がっています。