DESIGNWORKS Vol.23
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1.ファサードの自立「ファサードとはしょせん一枚の被膜である」19862001-2013ファサードを建物本体から独立した層としてデザインし、建物の美観を自由につくり上げる。・・・・自立した面に操作を加えるというより、大きな門型、水平垂直の線の強調が目立つ。環境制御などの機能が付加される例がある。1枚の被膜から複数の被膜への変化もみられる。ノアビル 1974塩野義製薬 医薬研究センターSPRC4 2011 ※1ストロングビルディング2005 ※1フラットな壁面に小さな窓をあけることで、地と図を対比させ、「余白」としての壁をデザインする。・・・ポツ窓の名残はあるが、配列はランダムの例が多い。規則的な配置の場合は、ポツ窓ではなくフレームによる構成が増えた。ポツ窓まわりの構成要素も含め、複雑化している。御堂ビル 1965たけびし本社増築 2007※3飯野ビル(Ⅰ期) 2011 ※22.ポツ窓「あくまでまず一枚の壁があり、そこに窓が穿たれたという構成」ファサードと側壁を連続させることにより、柔和な表情をもたせる。曲面を装飾的に用いることにより、一目を引く存在とする塔状の建物を曲面にすることで、シンボリズムを生み出す。・・・・・緩い、柔らかな曲面は残っている。機能的、経済的な面から決定される曲面が増えた。有楽町センタービル 1984妙智会群馬教会 2013※5アステラス製薬研究所2008 ※43.曲面「柔和な表情」「柔らかなショック」「堂々たるシンボリズム」水平にのびた立面を屋根と壁で上下に分割することで、さらに水平性を強調し安定感のある落ち着いた外観とする。ファサードに家形のモチーフを採用することで、建物の印象をヒューマンなものにする。中層のビルに屋根をのせ、伝統的な和風の情緒を醸し出す。・・・・・大屋根、切妻は残っている。一方で水平屋根の強調も増えてきている。屋根形状を記号として扱う例が増えた。三輪そうめん山本本社 1980養命酒健康の森記念館2005 ※7佐川美術館 樂吉左衞門館2007 ※64.屋根「安定感」「ヒューマン」「統一性」「伝統的な和風の情緒」 「竹中作品の傾向と分析」-2013竹中デザイン読解のための7つの鍵小林克弘+Designworks編集委員会Interview06
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