DESIGNWORKS_64号
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Edit Postscript編集後記本号では、「建築構法」に創意工夫がある設計施工ならではの作品を取り上げました。権藤智之氏はインタビューのなかで、竹中工務店がASTM・東京ドームなど革新的な構法や施工法を生み出してきたこと、大阪マーチャンダイズマートビル・梅田センタービルなど、新技術の集合体のような建築をつくり出してきた歴史に触れ、「プロジェクト単位で技術的な解決策を編み出すのが非常に得意な会社」と講評してくれました。同時に、培った技能者・技術者の経験をプロジェクトより長いスパンとして、きちんと育成・継承していくことがとても重要、と指摘されました。建築技能者・技術者の減少が建設業界全体として問題となっている今日、「経験から生み出された技術の継承」をどのように実践・展開していくかは、建築設計者としても喫緊の課題です。(関谷 和則)

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