環境コンセプトブック2021年版
Feature
環境コンセプトブック2021年版
-2050年を目指して-

竹中工務店は「環境方針」のもと、脱炭素社会・資源循環社会・自然共生社会の実現に向けた取組みを推進しています。2021年3月にはCO2削減長期目標を引き上げて「2050年に100%削減」を掲げるとともに、「環境方針」と「環境コンセプト」の改定を行い、取組みを一層加速しています。

これに合わせて、「環境コンセプトブック」2021年版を発行しましたので、エッセンスをご紹介します。

竹中の環境に関するこれまでの取組み

当社のこれまでの環境への取り組みを示しました。
1971年に「設計に緑を」という活動から始まりました。設計施工を標榜する弊社において、設計図面用紙にこのマークを印刷し、まちに緑のくさびを打ち込む活動を開始しました。
その後、1992年のリオデジャネイロ国際会議を受けて、会社としての「環境」への方針、地球環境憲章を定め、建築の設計、工事、自社オフィスにおける環境への取り組みを進めてきました。
2009年に「環境方針」として、「環境と調和する空間創造に努め、社会の持続的発展に貢献する」と定め、環境メッセージ「人と自然をつなぐ」、環境コンセプトも同時に定めました。

そして、現在に至るまで、多くの環境建築を創出してきました。

竹中の環境に関するこれまでの取組み

環境コンセプト

当社は「環境メッセージ」と「環境コンセプト」を制定しています。

環境メッセージと環境コンセプト

2050年に向けたロードマップ

サステナブル社会の大前提である「健康・快適で豊かに暮らせる社会」と、「脱炭素社会」・「資源循環社会」・「自然共生社会」の4つの視点から、当社が目指す2050年の社会の姿と、その実現に向けたロードマップを作成しました。

2020年12月に発表された日本のグリーン成長戦略で示された項目と当社の目標を併記しています。

2050年に向けたロードマップ

健康・快適で豊かに暮らせる社会の実現に向けて

健康・快適な空間、感性を刺激する空間、知的生産性とウェルネス、多様なライフスタイル・ワークスタイルの観点から、重視するキーワードと取り組み事例を紹介しています。

健康・快適で豊かに暮らせる社会の実現に向けて

脱炭素社会の実現に向けて

CO2削減長期目標

当社の事業活動で直接消費するエネルギーに由来する排出(スコープ1、2)、それ以外の間接的な排出(スコープ3)のいずれも2050年ゼロを目指し、2030年の中間目標を設定しています。

CO2削減長期目標

これまでの取組み

建物の運用段階のCO2削減のため、ゼロエネルギービル(ZEB)を多数輩出してきました。

これまでの取組み

これからの取組み

省エネルギービルからZEBへ、さらに調達する電力の再エネ化・蓄電等によるCO2ゼロビルへ、また、建物の資材製造時のCO2排出や、建設工事、また将来の解体工事・廃棄処理も含めた、建物のライフサイクル全般におけるCO2排出ゼロに貢献していきます。

これからの取組み

資源循環社会の実現に向けて

建設工事における3R(リデュース・リユース・リサイクル)活動の高度化・技術開発の推進とともに、環境負荷の少ない資材のグリーン調達や技術開発、建築生産・解体技術の革新に取り組んでいきます。また、建物の長寿命化・歴史的建築物の保全・再生に取組むことにより、資源循環社会に貢献していきます。

健康・快適で豊かに暮らせる社会の実現に向けて

自然共生社会の実現に向けて

人と自然が融合する自然共生社会の実現に向け、生物多様性向上を目指し、自然が持つ多様な機能を多目的に生かす「グリーンインフラ」導入したまちづくりを推進します。

自然共生社会の実現に向けて