マテリアリティ・SDGs
竹中工務店は、「まちづくり総合エンジニアリング企業」として社会課題を解決し、サステナブル社会を実現するための重要課題(マテリアリティ)を特定しています。成長戦略に重要課題を組み込み、その実現に向けた具体的な活動計画と目標を定め事業活動を展開していきます。
1.社会環境の変化に伴い、従来の重要課題を見直し
2023年、直近3か年の事業計画・目標設定の枠組みから、社会・環境課題を短期・中期・長期の視点で捉え直し、当社の取り組むべき活動を重点的に掲げるかたちとし、重要課題(マテリアリティ)の見直しを行いました。これは、大きく変動する企業環境を確実に捉え、より柔軟に適応しながら、目指す姿に向かって着実に歩みを進めていく考えに基づいています。また、外部からの視点をより重視するために有識者とのダイアログを重ねるとともに、社内の参加部門を10部門から17部門へ拡大しました。企業環境の変化やサステナビリティに関わる社会動向を幅広く確実に認識することを目指し、重要課題として特定しました。この重要課題解決の取り組みを通じて、社会課題解決による持続可能な社会と当社グループの目指す姿を実現し、企業価値の創造に努めていきます。
2.社会・環境への影響(インパクト)を重視し、5つのカテゴリーで再整理
重要課題(マテリアリティ)については、2020年に検討した社会課題に、国際的なガイドラインや企業環境の動向も踏まえ、インパクト評価を行い、検討を進めました。また、当社がこれまで培ってきた伝統や企業文化の特色にも着目しながら、社会課題の解決と自社グループの持続的な成長を目指し、重要課題を以下の5つのカテゴリーに分け、当社グループならではのKPIと目標値を設定しています。この5つのカテゴリーにおいて、「持続可能な建築・まちづくり」に取り組んでいくうえで、「環境との調和」では、グローバルな諸目標の達成と国内の地域特性を鑑みた取り組みが必要であり、「働き方・生産性改革」では、多様な考え方とアイデアの具現化が求められています。また、「着実な生産プロセス」において、改善と改革を積み重ねながら、「人権の尊重」では、グローバルな経済活動に伴う視点も併せ持つことが必要となっています。
3.重要課題(マテリアリティ)の指標と目標、2023年実績
5つのカテゴリーの詳細な内容については、コーポレートレポート2024をご参照ください。
4.重要課題とSDGsの関係
特定された重要課題を事業活動との関係性を踏まえて5つのカテゴリーに分けています。
また、社会課題の抽出・評価と並行して、各課題とSDGsの紐づけを行い、上表の様式でまとめました。課題解決の進捗や達成度合いを図るKPI・目標値を定め、活動計画を実践しています。そして、「私たちの活動をどのように進めていけば、サステナブル社会の実現とSDGsの達成に貢献することができるか」を念頭に、「環境との調和」を大切にし、「働き方・生産性改革」を推進しながら、「着実な生産プロセス」により、「人権の尊重」を遵守しつつ、「持続可能な建築・まちづくり」に取り組んでいきます。
5.持続可能な開発目標SDGsとは
2015年の国連サミットにおいて全会一致で採択された、2030年までに世界が目指すべき目標で、17のゴールとその下の169のターゲットで構成されています。17のゴールは国連や各国政府だけでの達成は不可能であり、これら社会課題の解決には企業の参画が不可欠です。