2017年度
ステークホルダーの方々との対話
「健康長寿社会とまちづくり」をテーマとしたステークホルダー・コミュニケーション(第8回)
2017.04.21
その他
当社は国立大学法人千葉大学予防医学センターと共同で、超高齢社会や社会保障費増大などの社会的課題の解決につながる健康長寿社会を実現するために、都市や建物が果たすことができる役割や未来の健康都市のあり方をディスカッションする「ステークホルダー・コミュニケーション」を行っています。
第8回目は、産業技術総合研究所 人工知能研究センターの本村陽一氏を招き、東京本店にて、千葉大学予防医学センターの花里真道准教授をファシリテーターとして、「空間とIoT、ビッグデータ、AI、ロボットの融合・活用による健康な環境創造の可能性について」をテーマとして意見交換を行いました。
当日は、本村氏より「生活・サービスにおける次世代人工知能技術 ~社会実装の課題と取り組み~」と題してご講演いただき、AI・ビッグデータの活用例・人工知能技術社会導入シナリオから見える課題・人と相互理解できるAI技術応用システム開発について・これからのAI技術活用のための展開など、最新の研究内容・活動内容を参加者で共有しました。また後半では、参加者から本村氏への様々な質疑やディスカッションを行いました。「相手の視座に立ち、ユーザー側に委ねながら環境づくりをサポートしていくことが重要」「目的変数をデータ化するためには、アンケートのような意識的アプローチに加えて、人々の行動や事象を把握する無意識的アプローチにも着眼することが必要」などといった議論がなされました。他にも健康につながる重要な考え方・示唆をいただき、有意義なセッションとなりました。
今後も、医学系をはじめとし、まちや地域で活動されている様々な専門家の方々とのコミュニケーションを通じて、健康長寿社会を実現するまちづくりについて議論を深めていきます。