2017年度
「子どものまち・いしのまき2017」に協力しました
2017.10.30
地域社会
10月7日、8日の2日間、宮城県石巻市の商店街の一角を舞台に、地元の方々やボランティア団体による「子どものまち・いしのまき」が開催されました。子どもたちが主役であるこの震災復興イベントに、当社は公益財団法人日本ユニセフ協会、山形大学と共に、1回目の2012年から支援しており、6回目となる今回も従業員がボランティアに参加しました。
まちの市長や店長に応募した子どもたちが、開催の数ヶ月前から自分たちでまちの運営を検討し、まちの店舗選定や店舗づくりなどを率先して準備をしてきました。
迎えた当日、当日参加の子どもたちは店長と一緒になり、料理屋さんでの調理体験や木を使ったものづくりなどをして働き、お給料「マキー」をもらい、買い物をする、といった実際の経済の仕組みを体験していました。
また会場では、子どもたちが出店したお店のほかに、「ヨガの体験教室」や歯科医院の方々による「歯について学ぶ教室」など、大人が子どもたちに仕事の魅力を伝える教室も出店されており、参加した子どもたちは目を輝かせながら臨んでいました。
「たくさんのマキ―を稼いだよ!」と様々な仕事を体験した子どももいれば、「お店にぜひ来てください!」とお店の勧誘に努めていた子どももいました。初日は雨で天候に恵まれませんでしたが、子どもたちは元気いっぱい楽しんでおり、会場は2日間を通して終始にぎやかな様子でした。また、子どもたちの「もう終わっちゃうのが寂しい」「マキーが使えるのはまた来年だね」という声から、「子どものまち・いしのまき」が地元に根付いたイベントになり期待が高まっていることを改めて感じました。
今年は、震災後に誕生した子どもが小学1年生になった年です。震災体験のない子どもたちに震災を伝えたいという地元高齢者の発意から、当時の写真展示や炊き出し体験コーナーを設置しました。
被災地では復興住宅が完成しつつあり、復興が少しずつ目に見えるようになりましたが、仮設住宅で生活をしている方や、被災の喪失感を感じている方は現在も多くいます。長い年月がかかる復興から、継続的な被災者支援や記憶の継承など、新たな課題も生じています。このように残されている課題を解決するためにも、当社はこれからも当イベントの協力をはじめとした復興支援事業の提案・支援をしつづけます。