2018年度
「健康長寿社会とまちづくり」をテーマとしたステークホルダー・コミュニケーション(第11回)
2018.02.27
その他
当社は国立大学法人千葉大学予防医学センターと共同で、超高齢社会や社会保障費増大などの社会的課題の解決につながる健康長寿社会を実現するために、都市や建物が果たすことができる役割や未来の健康都市のあり方をディスカッションする「ステークホルダー・コミュニケーション」を行っています。
第11回目は、筑波大学 システム情報系社会工学域 教授の谷口守氏を招き、2018年2月27日、東京本店にて、千葉大学予防医学センターの花里真道准教授をファシリテーターとして、「行動変容に着目した、健康・サステナブルなまちづくりの実現について」をテーマとして意見交換を行いました。
当日は、谷口氏より「健築×健康まちづくり×行動変容でできることとは?」と題してご講演いただき、 コンパクトシティ政策における健康増進項目の位置づけ・谷口氏の行われた健康歩行量TFP調査やそのコストベネフィットに関する研究について、参加者で共有しました。
また後半では、参加者から谷口氏への様々な質疑やディスカッションを行いました。「行動変容が一挙に変わることはないので、建物やまちづくりをベースとしデザインの力を用いたトータルデザインにより、行動変容が促進されるべきである」「(都市 と 人間ドック を掛け合わせた)『都市ドック』といった具合で、都市環境や住民の行動変容により、まちの現状について測る・把握する必要がある」などといった議論・検討がなされました。
他にも健康長寿社会を実現するまちづくりにつながる重要な考え方・示唆をいただき、有意義なセッションとなりました。
今後も、まちや地域で活動されている様々な専門家・有識者の方々とのコミュニケーションを通じて、健康長寿社会を実現するまちづくりについて議論を深めていきます。
※TFP:全要素生産性(Total Fator Producitivity)、資本や労働の増加によらない生産の増加を表すもののこと。
参照:内閣府HP