活動情報詳細

2024.07.01 地球環境 地域社会

2024年度 環境・社会貢献賞表彰を実施しました

毎年6月に「竹中グループ環境月間」の活動の一環として「環境・社会貢献賞」表彰を実施しています。
2024年度は、「環境貢献賞 プロジェクト部門」「環境貢献賞 業務改善部門」「社会貢献賞」の3部門の合計で16件を表彰しました。
その中から一部の活動内容をご紹介します。

環境貢献賞プロジェクト部門 
「ECM高強度コンクリートの開発と適用展開」竹中工務店

コンクリート工事の中で使用するセメント量が多くCO2排出量削減への効果が大きい高強度コンクリートに、ECMセメントを適用拡大する実用化開発を行いました。(全国初で、ECM高強度コンクリートの大臣認定書を取得し、安定的供給体制を構築)大規模プロジェクトに適用し、脱炭素社会の実現の加速に貢献しました。

ECM高強度コンクリートの開発と適用展開

環境貢献賞業務改善部門 
「自然共生に関する取り組み」竹中工務店

技術研究所の調の森では、環境省が国際目標達成のため23年度から創設した「自然共生サイト」認定を取得しました。健全な水循環などの生態系サービス活用の取り組みと、設計・評価・モニタリングなどに関する多彩なグリーンインフラ関連技術を活用している点等が評価されました。地域の生物多様性への向上に大きく貢献すると同時に、TNFD*に沿った情報開示に繋がる可能性のある認定取得とそのノウハウの活用によって業務への展開にも繋がる事例となります。
*TNFD:自然関連財務情報開示 タスクフォース。

自然共生に関する取り組み

環境貢献賞業務改善部門
「純水製造設備の設定温度変更による省エネ」アサヒファシリティズ 

アサヒファシリティズ管理中の半導体系製品製造工場の純水製造設備にて、各熱交換器の設定温度を現状に即した値に見直すことで、純水温度を許容範囲内(24~26℃)に収めながら、省エネルギーと排出CO2の削減に取り組みました。

純水製造設備の設定温度変更による省エネ

社会貢献賞
「建築プロセスでの環境教育と顧客価値の創造」竹中工務店

小学校から大学院が集う成蹊学園キャンパスでの理工学部棟建替事業において、企業、他大学、自治体といった様々なステークホルダーと協業し、建設プロセスで環境教育に資するワークショップ等を小学生から大学生に向けて多数開催(既開催19回)。顧客が積極推進するESD※や顧客のブランディングに貢献しました。フィー受領のプログラムも提供し、環境建築をみんなで作り上げました。
※ESD(Education for Sustainable Development)

建築プロセスでの環境教育と顧客価値の創造

社会貢献賞
「小学生を対象にした現場社会科見学の実施」竹中土木 

発注者と合同で地元「和佐小学校」の5年生60名を対象に社会科見学の一環として、現場見学会を開催しレンガアーチによる体験コーナーの他、推進管へのメッセージ記入等の現場見学を実施しました。(2023.6.28)
日建連主催による夏休み「けんせつ探検隊」に応募、抽選による保護者同伴17名による現場見学会を実施しました。
体験コーナーでは、人型ロボットの運用について実施し、参加者から感謝のお言葉を頂きました。(2023.8.24)

小学生を対象にした現場社会科見学の実施

社会貢献賞
 「特別支援学校における職場体験の実施」アサヒファシリティズ

知的障害のハンデがある特別支援学校の生徒2名の職場体験を実施した。2日間の職場体験を通して、社会人として働くことの意義や、職業や勤労に関する理解を深める機会を設けることで、障害のある児童の自立や社会参加に繋げました。
更に、障害者雇用の可能性を検討するための社内啓発活動にも繋がりました。

守山特別支援学校より2日間の職場体験を受入(2024年1月17日~1月18日)

障害の程度に個人差があるため、いつ・どこで・何をするかを明確にした「職場体験スケジュール」を事前に作成しました。より実りある学習となるよう清掃作業のノウハウだけでなく、社会人としてのマナーやコミュニケーションの大切さを認識できる内容にしました。普段の学校生活でも馴染みのある清掃道具から初めて目にする機器まで実際に手に取ってもらい、清掃方法を学習してもらいました。加えて、世代の違うスタッフと会話をしたり、施設利用者に明るく挨拶を行うよう適宜生徒に伝わるよう指導することで社会人として働くということは、清掃作業を行うだけではないことを学ぶきっかけとなるように努めました。
職場体験後、学校及び生徒より「体験レポート」とともに「御礼状」をいただきました。

■職場体験の様子

特別支援学校における職場体験の実施