建築作品
明治薬科大学総合教育研究棟フロネシス
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2009 東京 |
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コミュニケーションを誘発するゲート
薬学部の6年制移行に伴い、教育環境の向上を狙った教育施設である。既存キャンパスの素材とデザインを継承しながら、キャンパスのモールと呼応するゲートとして配することで、コミュニケーションを誘発する新たな風景を創出している。モールと連続感をもつ施設構成とすることにより、講義室、ラウンジ、実習室といった諸室が連携し、教育や学生生活、生涯学習等の開催における情報発信の機能を高めている。架構には外周設備シャフトを備えた大スパンのPRC大梁を採用し、施設のレイアウトの自由度と将来の可変性を確保しています。新しいカリキュラムに対応した実習エリアは、薬剤師に期待される実践知(フロネシス)の育成にふさわしい、透明性と緊張感をたたえた教育空間となっている。