建築作品

昭和初期に建てられた修道院の老朽化に伴う建替えです。一歩、敷地に入ると沈黙のうちに祈りの生活に入ります。誰もが懐かしさを覚える樹林のなかで、もとの景色の印象を変えないよう寄棟屋根の軒を低く抑え、外装の質感を大切にしました。施設の中、散策の庭、あらゆるところで光の移ろいや木々の葉の風にさざめく音のみを感じるという静寂の中で深い精神世界に入り、身も心も開放される現代では希少な場所です。