身延山久遠寺 参詣者トイレ

  • 設計施工
2006 山梨

伝統様式に呼応する素材とかたち

江戸時代より消失していた身延山久遠寺の「五重塔」復元工事の着手を機に、本堂周辺の再整備が必要となり、参詣者のためのトイレが計画されました。杉木立の森のなかに建つこの施設は、杉板の肌理を写した本実型枠によるコンクリート打放しの外壁の上に、伝統的な瓦屋根の軒廻りの意匠をモチーフとした厚板鉄板が水平に浮いたシンプルな構成としました。瓦・木・漆喰・石で構成される隣接堂宇との素材とかたちの緩やかな調和を目指しました。

設計施工
竹中工務店
延床面積
93㎡
構造/規模
鉄筋コンクリート造,鉄骨造
/地上1階
受賞
2006グッドデザイン賞 
雑誌掲載
作品選集 2008
ディテール No.170