建築作品
シンコービル
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2007 大阪 |
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建物が密集する場所で全周開く
大阪の都心の北区堂島に建つ小規模のテナントオフィスビルです。一見揺らぎながら立ち昇る外周のRC壁構造体だけで、重力と地震時の水平力に抵抗させています。壁の外側にはサッシを配し、結果壁の断熱材は不要となりました。RC壁のセパレータの穴は貫通しており、光を通します。更に引き違いサッシは全てが開放可能で、風をも導き入れることができます。間口8mのスパンはボイドスラブでとばしており、室内には柱型も梁型も一切出しません。床下のOAフロアは350mmの深さをとり、空調・ワイヤリング・給排水までを全て床の下で解決し、室内のどの位置にでも水周りを設けることができる床下の設計を行いました。