建築作品
清荒神清澄寺史料館
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2008 兵庫 |
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光に浮かぶ伝統の屋根
千百有余年の歴史ある名刹の境内の中心に位置する史料館です。訪れる人は、アプローチに設けた水盤の滴の音に誘われ、軒下を巡ると新たな視界が開かれるよう、庭と建築との関係を再構成しました。外観は、伝統的景観に調和するように本瓦葺きの寄棟とし、時を越えて存在する端正な「屋根の素形」を追求しました。軒は、中央の入れ子状に配した展示室の壁から大きく跳ね出して低く抑え、その下を巡る回廊の外側を透明なガラススクリーンとすることで屋根が浮かび上がるかたちとしました。