建築作品
黄檗山萬福寺第二文華殿
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2012 京都 |
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朱色の光に包まれた唯一無二の展示空間
黄檗山萬福寺の境内に建つ展示施設です。数多くの重要文化財が建つ伽藍の中で、できる限り建物の存在を消すように建っています。建物の四周には地窓と光ダクトを設け、自然光を建物内部に導き入れています。朱色の紗の布で包まれた展示空間の足元には、光ダクトで屈折を繰り返した自然光が布の背後に忍び込み、方位や時刻、天候や季節によって刻々と室内の光の様相が移り変わります。時空を超えた仏教美術にふさわしい展示空間を目指しました。