川崎祐宣記念講堂

  • 設計施工
2004 岡山

無から有へのまなざし

川崎学園創立30周年事業の一環として、学園創設者川﨑祐宣氏を記念した講堂。氏は、無から有へと未知の領域「医療福祉」を切り開く強い想念で、広い人間愛と「天に星・地に花・人に愛」という言葉を信条に、医療・福祉・教育に生涯を尽されました。氏が遺した心を受け継ぎ新しい生命の創造を目指す人々が、扇のように両手を広げ誘われる空間になるよう、万人が普遍に享受できる“光・緑・地”をテーマに、建築・設備・構造の統合を意図しました。ルーバー柱で広がりを得たロビーと回廊やテラス、プラザと外部のグリーンベルトをランドアートと共に一体的に整備し、社会に開かれたキャンパスとしての多元的な内外環境を創出しました。自らの強い想念のもとに集う人々に、無から有へのまなざしを育み培う環境として、初めてこの建築は現れます。

設計施工
竹中工務店
延床面積
7,871㎡
構造/規模
鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造/
地上3階