「燃エンウッド®」が「第9回エコプロダクツ大賞」農林水産大臣賞を受賞

2012年11月29日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:竹中統一)が2011年に開発した耐火集成木材「燃エンウッド®」が、環境負荷の低減に配慮したすぐれた製品・サービス(エコプロダクツ)を表彰する「第9回エコプロダクツ大賞」(主催:エコプロダクツ大賞推進協議会)において、農林水産大臣賞を受賞しました。

従来、市街地などの比較的大きな建築物の大半は、火災から人命や財産を守るため、建築基準法の耐火建築物とする必要がありました。また、同法は制定当初から耐火建築物の木造化を禁止していました。しかし、2000年に同法の性能規定化の改正により、木造建築であっても所定の耐火性能を満足することで耐火建築物が可能となり、これをうけて竹中工務店では、耐火性能を満足させる新たな耐火集成材「燃エンウッド」を開発しました。
今回の開発では、火災時に一部表面が炭化して保護層となる「燃え代層」と、内部への熱伝達を抑制する「燃え止まり層」を組み合わせ、建物を支える「荷重支持部」を火炎から守る耐火集成木材を開発、すでに2つのプロジェクトで採用され、本年7月に相次いで着工しています。

大断面耐火集成材「燃エンウッド®

  • (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と国土交通省の助成を受けています。

「燃エンウッド」は、農林水産省が進める森林・林業再生プラン推進に貢献し、さらに適切な木材利用は森林整備の促進につながることから、森の二酸化炭素吸収機能の維持・拡大にも寄与します。
当社は、「燃エンウッド」を適用した木造建築物が森と都市・建築を結びつける新しい環境配慮型社会の起点となるよう、今後も普及活動を進めていきます。

12月13日(木)から3日間開催される「エコプロダクツ2012」(東京ビッグサイト)において、「燃エンウッド」の実大模型や技術や実際のプロジェクトを説明したパネル等を展示します。

■「エコプロダクツ2012」出展概要

会期 2012年12月13日(木)~15日(土)10:00~18:00 [15日(土)は10:00~17:00]
会場 東京ビッグサイト 東1~6ホール
当社ブース 東5ホール 小間番号 5-008