南海トラフ巨大地震を想定した合同震災訓練を実施しました~事業継続計画(BCP)に基づいてグループ会社を含めた連携体制の構築や従業員行動基準を再確認~

2013年11月22日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、11月21日(木)、広域な被災が想定される南海トラフ巨大地震の発生に対応するため、当社の事業継続計画(BCP)に基づく大規模な合同震災訓練を実施しました。今回訓練には本社(東京・大阪)、国内事業所の全従業員7,118人に加え、グループ会社の竹中土木、アサヒファシリティズなど16社の従業員3,798人も参加しました。

今回の訓練は、13時00分、南海トラフ巨大地震(マグニチュード9.1、最大震度7)が発生し、名古屋支店が被災店、大阪本店と東京本店が支援店という想定でスタート。従業員・家族の安否確認、津波被害避難訓練、当社開発の「竹中地震防災情報システム(DIS)」※1を活用したお客様の建物被害状況の把握、それに基づく情報収集と対策の訓練を実施しました。

震災発生時にいち早く復旧へ動き出す必要がある総合建設会社として、事業所間の連携を含めた初期対応体制や全社及び関連会社との連携体制の構築及び従業員の行動基準の周知・徹底を図りました。今回の訓練を通じてBCPの見直しに取り組み、BCPソリューションを向上させることで、お客様のBCPに役立てるとともに、災害発生時に企業としての社会的責任を果たしてまいります。

  • ※1竹中地震防災情報システム(DIS)は、事前の建物被害想定と、震災後には迅速に被害程度を把握し、各種情報を地図情報と組み合わせて共有し、災害時の復旧活動を支援するシステムです。
各拠点との合同会議(東京)

各拠点との合同会議(東京)

名古屋支店対策本部

名古屋支店対策本部

大阪本店対策本部

大阪本店対策本部

東京本店対策本部

東京本店対策本部

■合同震災訓練の主な内容

  1. 1.各事業所(本社、東京本店、大阪本店、名古屋支店)における災害対策本部の設置及び連携支援体制の構築
  2. 2.全従業員参加による家族や家屋も含めた安否確認報告
  3. 3.全従業員参加による会社からの指示事項の伝達、指示事項を確認する一斉通報訓練
  4. 4.帰宅が必要な場合を想定した徒歩帰宅訓練
    (1)本・支店から10キロ圏内在住の従業員のグルーピング実施
    (2)本・支店から5キロ圏内在住の従業員の徒歩帰宅訓練
  5. 5.津波被害避難訓練
    (1)津波被害の想定に基づく避難対象の作業所及び事業所の抽出
    (2)避難対象作業所及び事業所の従業員による避難場所・避難ルートの確認と避難訓練の実施
  6. 6.施工中作業所の二次災害防止訓練
  7. 7.DISを活用した竣工建物被災状況確認訓練
  8. 8.本・支店間及び遠隔地支援訓練
    (1)衛星携帯電話など各本・支店及び拠点間の通信手段の確保
    (2)移動・輸送ルート検討に基づく、人的・物的支援方法の立案
  9. 9.グループ会社(竹中土木、アサヒファシリティズなど)も対象とした、安否確認訓練、徒歩帰宅訓練、津波被害避難訓練、建物被害情報共有及び遠隔地支援対応連携訓練
  10. 10.各本・支店およびグループ会社から被災状況などを報告・情報共有を図る合同対策会議訓練

■本社対策本部長(社長)の講評

今回想定した南海トラフ巨大地震の特徴は、広域にわたり、強い揺れと巨大な津波が発生し、その被害はこれまで想定されてきた地震と全く様相が異なるものとされています。そのような状況下でもBCPが有効に活用されるために定期的かつ充実した訓練の実施が必要不可欠です。また今回の訓練の目的の一つにはグループ各社との連携強化があり、各種訓練を合同でできたことは、竹中グループとしての総合力を再確認でき、大変有意義であったと思います。大地震がいつどこで発生しても正しく初期対応が図れるようたゆまぬ努力を続けてください。