外装タイル剥離防止性能を高めた「トータルフレックス工法®」~「建設技術審査証明」を取得 施工実績が50,000m2突破~
2013年12月9日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:宮下正裕)が2012年9月にコニシ株式会社(社長:横田隆)と共同で開発した、外装タイルの剥離防止性能を飛躍的に高めた「トータルフレックス工法」※(特許出願済み)が、一般財団法人日本建築センターより、「建設技術審査証明」を9月30日付で取得しました。弾性接着剤による外装タイル張り工法として、建設技術審査証明を取得したのは、本工法が初となります。 また、施工実績も、病院やホテル、学校、共同住宅など50,000m2(30件(予定含む))を突破し、今後も更に適用を拡大していく予定です。
「トータルフレックス工法」概要・従来型との比較
「トータルフレックス工法」は、モルタルよりも伸縮性の高い下地調整材(弾性下地調整材「ボンド レベルワン」※)を用いて下地の凹凸を平坦に均し、その上に、タイル張り用弾性接着剤を塗り、タイルの張り付けを行います。下地調整材とタイル張付け材全体を弾性材料で構成することで、タイルの剥離・剥落を防止し、接着耐久性と地震時の安全性を高めた外装タイル張り技術です。
従来のモルタル工法では、外壁を構成するタイル、モルタル、コンクリート躯体が外部から温湿度変化を受けると、それぞれ異なった割合で伸縮します。経年でそれぞれの接着部分に繰り返しひずみが発生することで、タイルやモルタルが剥離する原因になっていました。本工法では、下地調整材層及びタイル張付け材層が高い伸縮性を有するため、接着界面に発生する応力を低減できることから、タイルの剥離防止性能を高めています。
- ※「トータルフレックス工法」
「トータルフレックス工法」は竹中工務店の登録商標です。 - ※「ボンド レベルワン」
「ボンド」および「レベルワン」はコニシの登録商標です。
建設技術審査証明※の概要
- ・本工法を適用したタイルの接着強さ試験がJISで定める品質を満たしている。
- ・タイル下地が1㎜変位した場合でも、タイルのひび割れや剥離が発生しない程度に吸収・緩和することが可能。また繰り返しの変位に対しても有効。
- ・本工法を適切に施工するための施工要領書を定め、施工体制を確立している。
- ※建設技術審査証明
民間が新たに開発した建設技術について、その特徴や優位性に関する目標と確認手段を学識経験者が客観的に審査・証明するものです。