60年以上にわたる「新社員教育制度」が評価 日本能率協会の「KAIKA Awards」で「KAIKA賞」を受賞~本年も、新卒入社総合職202名を対象に4月1日から教育プログラムを開始~

2015年4月27日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、一般社団法人 日本能率協会が主催する「KAIKA Awards 2014」において、「KAIKA賞」を受賞しました。今回の「KAIKA賞」受賞は、60年以上にわたり、時代に合わせた変化をしながらも、伝統継承とDNAの醸成を行いながら進化している当社の「新社員教育制度」が高く評価されたものです。
本表彰制度は、社会価値を生み出す持続的な経営・組織づくりを実施している企業等を称え、その取り組みを周知・普及させることで、活力ある経営・組織づくりに寄与することを目的としています。
当社における2015年の新卒入社総合職202名も4月1日からこの「新社員教育制度」に沿ったプログラムを受けています。
当社は今後も、教育制度を成長・進化させ、「最良の作品(建築物)を世に遺し、社会に貢献する」という経営理念の実現に取り組んでいきます。

1.「KAIKA賞」の受賞概要

  1. (1)受賞テーマ
    「伝統継承とDNA醸成、そして進化する『新社員教育制度』~竹中精神を基盤とした社会との対話~」
  2. (2)主な受賞理由
    ・60 年以上にわたる竹中工務店の「新社員教育制度」は、時代にあわせた変化をしながらも、「人は事業なり、事業は人なり」という精神を変えずに続いている。長期視点で企業の土台をつくることの意義を認め続けた好事例である。
    ・日本企業の強みの出し方の特徴的な一例として、この取り組みの本質に注目した。

2.「新社員教育制度」について

当社の「新社員教育制度」は、新卒入社総合職全員が、入社後1年間にわたり教育寮で生活しながら、複数部門ローテーションでの業務経験を重ねる新入社員教育制度です。当社の「棟梁精神」に立脚した人材育成という本質を見失うことなく、時代や社会の変化にあわせて、柔軟に内容の改善と充実を図り継続しています。自治による寮での生活に加え、研修と連動したプログラムが含まれ、社長や役員が寮を訪れ新社員と直接対話する機会も毎月設けられています。各職場においては、指導担当が日々OJTを行うだけではなく、日誌や成果発表など、職場ぐるみで育成を行うことが風土として定着しています。
同期との豊富な相互研鑚やジョブローテーションの機会を経て、多様な関係者との仕事の進め方等が会得され、その後の成長基盤をつくる。そして、全社員が時を超えて同種の体験を持つことが、組織力に生み出す会社の共通基盤でもあり、企業理念を体現する人材と作品の創出を通じ、社会と対話することにつながっています。

  • 棟梁精神:
    棟梁とは構想や設計から施工、保守まで一気通貫での責任の一人人格化であり、その個人個人の行動と成果の結集が当社の総合力や人材力の源泉になるという考え方。