都市型自動運転船「海床ロボット」のホテル・レストランにおける展開香川県三豊市粟島のホテル「ル・ポール粟島」にて、水辺のホテルやレストランと連携する「アート&レストランロボット」での活用に向けた実証実験を実施
2022年10月27日
海床ロボットコンソーシアム
海床ロボットコンソーシアム(※)は、10月19日~10月25日、香川県三豊市粟島のホテル「ル・ポール粟島」周辺の水辺や桟橋にて、地元観光資源による新しい産業や観光名所の創出の可能性を検証することを目的に、都市型自動運転船「海床(うみどこ)ロボット」を活用する実証実験を行いました。当実証実験は、国土交通省が推進する「海の次世代モビリティの利活用に関する実証事業」によるものです。
期間中は、ホテルの利用者や地域の関係者が30分間程度の乗船時間のなかで、海上を水上移動しながら瀬戸内地域のアート作品とレストランを楽しめる「アート&レストランロボット」を体験しました。
- (※)海床ロボットコンソーシアム
株式会社竹中工務店、国立大学法人東京海洋大学海洋工学部清水研究室、株式会社IHI、炎重工株式会社、株式会社水辺総研、新木場海床プロジェクト、一般社団法人ウォーター・スマート・レジリエンス研究協会、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社から成る共同プロジェクト。
今回実証実験を行った海床ロボットは、内装をレストランの客席のように設え、鉄のアーティスト西永拓郎氏の作品を飾った「アート&レストランロボット」です。上屋は、埼玉県小川町のセンティード工房において、デジタルファブリケーション技術を用いて、木材を切り出し、釘を使わず組み立てました。乗船したお客様には、アート作品を鑑賞いただくとともに、ル・ポール粟島の美味しい料理を提供し、楽しんでいただきました。
海床ロボットの概要
3m×3mの水上の床が自動で動かせられる都市型自動運転船の技術です。
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(博覧会協会)と大阪商工会議所の主催する、「2025年大阪・関西万博の会場予定地である夢洲における実証実験の提案公募」に2021年5月に採択されています。
2021年12月には、大阪城公園の東外堀にて「水上自動走行」、「自動離着岸」、デジタルファブリケーションを活用して用途に応じて船の上屋の変更が可能な仕組みの検証を終えています。
今後の活用イメージ
都市の静水面において、水辺のホテルやレストランとの連携により、水上で飲食や交流を楽しめるモビリティ型の空間としての活用を描いています。
本実証実験の体制
- 主 催
- 株式会社竹中工務店・水辺総研株式会社
- 後 援
- 三豊市
- 協 力
- ル・ポール粟島、合同会社三豊鶴
- アート
- 鉄のアーティスト 西永拓郎氏 作品名「間」 素材 ステンレス