「TAKENAKA奥飛騨地熱発電所」が2022年度新エネ大賞の新エネルギー財団会長賞を受賞
2023年2月2日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:佐々木正人)及び奥飛騨宝温泉協同組合(代表理事:田中君明)は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷での協働事業である「TAKENAKA奥飛騨地熱発電所」の地域活性化への取組みが評価され、一般財団法人新エネルギー財団が主催する2022年度「新エネ大賞」の【地域共生部門】において、「新エネルギー財団会長賞」を受賞しました。
新エネ大賞とは
新エネルギーの一層の導入促進と普及及び啓発を図るため、新エネルギーに係る商品及び新エネルギーの導入、あるいは普及啓発活動を広く募集し、そのうち優れたものを新エネルギー財団が表彰するものです。
受賞名:「奥飛騨温泉郷における地域協働型小規模バイナリー発電事業」
評価のポイント
本事業は、火山立国の日本において、温泉発電の有効活用が非常に重要な課題である中、小規模ながらも地域と共生した形で温泉発電が有効に活用されていることと、当該発電所の維持管理を地域の力で行うなど地域への技術移転により、地域のモチベーション向上や活性化に貢献していることが評価されました。
取組みの概要
本事業は、組合と当社が協働し、2021年3月より発電を開始しています。組合が蒸気や冷却水を供給し、当社が発電所を建設、運営するスキームで事業を推進しています。当該発電所の運転は組合が24時間、365日管理し、不具合時には当社による設備の遠隔監視と、組合が共働して対応しています。これにより、低圧での地熱発電において、95%以上という非常に高い売電効率(50kW×24時間×365日に対して)を達成しています。
〇組合への運転管理委託による技術力向上
当社は組合に当該発電所の運転管理を委託しています。組合は発電所の管理を通じて得たノウハウから日々能力を高め、日常管理に留まらず、施設の不具合対策も提案・実施するに至っています。組合が他社と実施している別の発電所の改造を自ら行い、売上高の増加につなげた事例も出ています。
〇地域連携活動を促進
組合は、当社が全国各地から得た他地域での地域創生活動に関する情報を活用することで、地元観光協会などと連携して、新たな事業に向けた勉強会や意見交換会などを積極的に開催しています。
今後の展開
当社は、組合と連携し、今後も当該地域での更なる事業発展に向けた開発計画を進めるとともに、事業を通じて、人材育成による地域の活性化やグリーン電力確保による脱炭素社会実現に貢献するため、再生可能エネルギー事業の発展を目指します。