2023年「日本建築学会奨励賞」、「日本建築学会作品選集新人賞」の2部門で受賞

竹中工務店（社長：佐々木正人）は、2023年「日本建築学会奨励賞」、「日本建築学会作品選集新人賞」の各賞を受賞しました。
近年中に発表された独創性・萌芽性・将来性のある建築に関する優れた論文等の業績に贈られる「日本建築学会奨励賞」に「地震観測記録に基づく建築構造物の上下方向1次振動特性」、「特別支援の療育／学習環境における空間構成と活動様態」の2件が選ばれました。
また、「日本建築学会作品選集新人賞」に「武庫川女子大学公江記念館」が選ばれました。
当社は今後も、魅力ある建築作品、社会に貢献する技術を創出できるよう、一層の努力を重ねてまいります。

受賞論文は、建物が地震時に上下方向にどのように揺れるかについて、多数の観測記録を分析してその特徴を述べたものです。様々な種別の建物によく対応する上下方向1次固有周期の推定式を新たに提案し、減衰定数のガイド値を示しました。免震構造の増加などで重要性が高まっている建物の上下方向振動特性を明らかにし、安心安全なまちづくりに貢献します。

本論文では障がいのあるこどもが通う就学前通所施設と特別支援学校小学部での観察調査から、建物空間や特別支援のニーズによる滞在や他者との関わり方の特徴を明らかにしました。本知見は年齢や障がい、施設の種別に捉われない拠点をつくり、インクルーシブな社会の実現に貢献します。

一般社団法人日本建築学会が設けている国内で最も権威のある建築の賞とされ、日本国内における建築・建設分野で功績をあげた個人・団体を称え授与されます。
「日本建築学会奨励賞」は、近年中に発表された独創性・萌芽性・将来性のある建築に関する優れた論文等の業績に与えられます。
「作品選集新人賞」は、41歳未満の作品選集掲載作品の筆頭設計者に与えられます。