令和5年度気候変動アクション環境大臣表彰の大賞を受賞
2023年12月25日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:佐々木正人)は、2023年度「気候変動アクション環境大臣表彰」において先進導入・積極実践部門で「沖縄における大型商業施設の省エネルギー・省CO2への先導的取り組み」と、開発・製品化部門で「COOL分電盤の開発」の取り組みが評価され、それぞれが同賞で大賞を受賞しました。
12月4日に浜離宮朝日ホール小ホールで行われた表彰式で表彰状を授与されました。
- ※「沖縄における大型商業施設の省エネルギー・省CO2への先導的取り組み」共同受賞者:リライアンスエナジー沖縄
- ※「COOL分電盤の開発」共同受賞者:セイリツ工業、大阪ガス、SPACECOOL
気候変動アクション環境大臣表彰とは
「気候変動の緩和(温室効果ガスの排出抑制対策)」及び「気候変動への適応(気候変動の影響による被害の回避・軽減対策)」に関し、顕著な功績のあった個人又は団体(自治体、企業、NPO/NGO、学校等。共同実施も含む)に対し、その功績をたたえるため、表彰を行うものです。
取り組みの概要1(先進導入・積極実践部門:大賞受賞)
「沖縄における大型商業施設の省エネルギー・省CO2への先導的取り組み」
本建物は沖縄県浦添市の西海岸埋立地に計画され、「これからのまちづくり」を行う上で地域拠点の位置付けとなりました。計画コンセプトとして「沖縄からの省CO2発信」「地域・社会との連携創造」を掲げ、環境や防災分野の先導的技術及び国外の蒸暑地域でも普及・波及性の高い省エネ・省CO2技術を積極的に採用し、効率的な運用によりエネルギー消費の低減を実現しました。
今後の展開
本物件で採用した環境配慮技術は、人手を掛けなくても自動的に機能するシステムを幅広く導入していますが、それらに加え、エネルギー使用実績データからエネルギー消費量や使用状況を分析し、運転分析報告会を毎月実施しています。今後も運転分析報告会を通じて、上記対応策の評価及び改善の持続、省エネ対応策の洗い出し等を図り、更なる効率化を目指します。
取り組みの概要2(開発・製品化部門:大賞受賞)
「COOL分電盤の開発」
地球温暖化の進行によって暑熱環境に起因する問題が様々な分野で顕在化しています。電気設備も例外ではなく、日射の影響で屋外分電盤の盤内温度が上昇し、熱による内部機器の劣化や故障が増加しています。直射日光下において、ゼロエネルギーで冷却できる放射冷却素材SPACECOOLを分電盤に適用することで、従来より内部温度を最大約10℃下げる「COOL分電盤」を開発しました。事業化に向けた勉強会や意見交換会なども積極的に開催しています。
今後の展開
社会インフラにおける地球温暖化対策として、再生可能エネルギーの主力電源化が推進され、中でも太陽光発電は今後も増加するものと考えられます。太陽光発電では、屋外分電盤やPCSといった電子機器を搭載した設備が多数使用されており、電力の安定供給のためにはそれらの信頼性向上が必須ですが、COOL分電盤の技術は、この点において今後大いに貢献できるものと考えます。