「Toyota Technical Center Shimoyama 環境学習センター」がiF DESIGN AWARD 2024最優秀賞 ゴールド を受賞
2024年3月7日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:佐々木正人)が設計施工で建設した「Toyota Technical Center Shimoyama 環境学習センター」が、「iF DESIGN AWARD 2024」(主催:インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー:以下 iF)の建築部門において最優秀賞のゴールド賞を受賞しました。
iF DESIGN AWARDは、ドイツ・ハノーファーを拠点とする、デザイン振興のための国際的な組織iFが1953年から主催し、毎年全世界の工業製品等を対象に優れたデザインを選定するものです。iF DESIGN AWARDは、IDEA賞(アメリカ)、レッドドット・デザイン賞(ドイツ)と並び「世界3大デザイン賞」と呼ばれています。プロダクト、パッケージ、コミュニケーション、サービスデザイン、建築、インテリア/建築、プロフェッショナルコンセプトの7つのカテゴリから優秀デザインを討議し、各分野の年間優秀デザインが表彰されます。
iF DESIGN AWARDについてはこちらをご覧ください。
https://ifdesign.com/en/if-design-award-and-jury
Toyota Technical Center Shimoyama 環境学習センターは、現地に残る里山を中心とする希少な自然環境をフィールドとした環境学習のための施設です。建築主所有の敷地内林にて環境整備のために間伐が行われており、副産材である「細く・短い」材を構造架構として魅せる木造空間を計画しました。間伐材から取れる小さな材を相持ち構造とすることで、軽やかさや優しさを感じられる空間となっています。
材料の製造過程からコーディネートを行い、敷地内の木材を出来るだけ近域で製材し、最小限の加工による使いみちをデザインすることで、環境貢献だけでなく日本各地の中山間地域にも展開可能な木材利用のありかたを追求しています。
審査員からは「周辺の森林から持続可能な形で伐採できる木材の種類・形状から建物のかたちと構造を決定し、それを実践している。この建物は、間伐材をどのように活用するのがベストなのかを示すモデルとなっている」との講評を頂きました。
当社は、国産木材の利用や流通で森林資源と地域経済の持続可能な好循環を目指す「森林グランドサイクル®」を提唱し、地域の課題解決を図っています。