人類の月滞在に不可欠なベースキャンプ開発プログラムに参画

2024年5月20日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:佐々木正人)は、東京大学、九州大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進めてきた「月の極域および縦孔での滞在開始用ベースキャンプの最少形態と展開着床機構の開発」プロジェクト※1に、2024年度よりチームの一員として加わります。

当社は昨年度、本プロジェクトチームからの委託を受け、月の極域※2および縦孔※3に設営するベースキャンプにおいて人類の活動拠点となる滞在モジュールについて、屋内建築計画の検討を担当しました。4人の滞在および野菜栽培に必要な空間のレイアウト、空気と水の供給・循環に必要な設備機器・配管類の試算等を行いました。
これらの成果が認められて参画する本年度、当社は引き続き滞在モジュールの屋内建築計画、ならびに構造検討を担当します。

設備配管や緑化ツールを含む屋内建築計画イメージ
設備配管や緑化ツールを含む屋内建築計画イメージ(幅11m×長さ18m)
設備配管や緑化ツールを含む屋内建築計画イメージ※4(幅11m×長さ18m)
  • ※1内閣府「宇宙開発利用加速化戦略プログラム(スターダストプログラム)」の一環として、国土交通省と文部科学省が実施する「宇宙無人建設革新技術開発推進事業」に採択された技術開発プロジェクトの1つ
  • ※2極域:月面のうち、地球の白夜のようにほとんど太陽が沈まない「永久日照」となる地域。太陽光発電に適し、極寒を避けられることから、人類の滞在候補地と考えられる
  • ※3縦孔:温度差、放射線、隕石などの危険を回避できる洞窟で、人類の滞在候補地と考えられる
  • ※4図版提供「東京大学佐藤淳研究室」

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