原っぱの再生技術

原っぱの再生技術

原っぱの再生は、生物多様性の保全と地域に根差した美しく魅力的な里山景観の創出に寄与し、失われつつある生態系の保全を通じて良好なコミュニティを醸成します。

近隣の在来草原における植生調査

近隣の在来草原における植生調査
※土地所有者の許可を得て実施しています

在来野草の種子・表土等の採取状況

在来野草の種子・表土等の採取状況
※土地所有者の許可を得て実施しています

技術の概要

かつて私たちの身近に存在した草地は、1960年代以降の土地利用の変化に伴い、著しく減少しています。その結果、秋の七草として親しまれたキキョウやオミナエシなどの草原に特有の植物の多くが絶滅の危機に瀕しています。また、そこに生息する草原性の蝶類、鳥類、哺乳類の多くも希少種に指定されています。このように在来草原の再生は生物多様性保全の観点からも重要な社会課題となっています。

ヤマラッキョウ

ヤマラッキョウ

タチフウロ

タチフウロ

ヤマハッカ

ヤマハッカ

KEY PERSON

槌尾 健
技術研究所  自然・生態環境部
緑化生態環境グループ
【専門分野】生態学・造園工学
大学・大学院で生態学・造園工学を学び、入社後は研究開発・設計業務を経験しました。
建設業は開発行為により自然に負のインパクトを与える可能性がある一方で、生態学的知見に基いて注意深く緑地の計画・施工・維持管理を行うことで、持続可能で魅力的な景観創出に貢献できると考えています。
調の森 SHI-RA-BE では草地を担当していますが、今後様々な環境の保全・再生技術の研究に取り組み、地域社会とお客様の多様な要望に応えられるようになりたいと思います。
槌尾 健 技術研究所 自然・生態環境部 緑化生態環境グループ