都市農業の多面的機能の評価

都市農業の多面的機能の評価

都市の社会課題を解決する手段として期待される都市農業の多面的機能の評価と課題抽出及びその解決策等についての実証研究に取り組んでいます。

取り組みの概要

近年、食糧の生産・供給という機能だけでなく、都市農業がもたらす多様な便益が現代の都市の様々な社会課題を解決する有力な手段になりうるとして都市農業が注目されています。当社では、調の森 SHI-RA-BEで、近隣の有機農家の協力を得て、有機菜園に関する知見を蓄積すると共に従業員の健康を促すような野菜の栽培・収穫や収穫野菜の食堂での提供などを行い、健康増進やコミュニティ醸成効果の検証を実施しています。

研究員による収穫作業

研究員による収穫作業

収穫野菜の配布風景

収穫野菜の配布風景

調の森SHI-RA-BEでは、近隣の有機農家「さおとめファーム」の五月女氏のご協力のもと、化学製品を使わない土づくり、季節に応じた旬の作物の栽培・収穫を有志の研究員が参加しながら行っています。

収穫作業で発生する他分野の研究員同士のコミュニケーション

収穫作業で発生する
他分野の研究員同士のコミュニケーション

所員家族を招いたイベント

所員家族を招いたイベント

協業する「さおとめファーム」

協業する「さおとめファーム」

都市農業は、都市のグリーンインフラを代表する要素であり、食料の生産供給だけでなく、環境、経済、社会、健康面の社会課題を解決するツールとして注目されています。都市の屋上や空閑地などの未利用地の価値を高め、コミュニティ醸成や賑わい創出などを実現する実践的な手法として活用されるとともに、都市の暑熱緩和や雨水流出抑制の対策としても注目をされています。

KEY PERSON

蓑茂 雄二郎
技術研究所  未来空間部
健康空間グループ
【専門】造園学
造園学を学び、緑地設計を行っていましたが、より人々の福利に貢献する緑地のあり方を模索する中で現在は都市農業の実証研究に取り組んでいます。
都市農業は単なる食糧生産の場としてだけではなく、健康増進や健全なコミュニケーション活動の場、さまざまな人種やマイノリティなど多様な人々が集える場として世界的にも注目をされています。
今回の活動では、当社が地域連携協定を結んでいる埼玉県小川町の霜里農場で研修を積み、現在は印西市内で有機農業に従事されている五月女氏と協業し新しい価値の創造に向けて活動を行っています。
蓑茂 雄二郎 技術研究所 未来空間部 健康空間グループ