一般的な数値解析のような「既知の解析条件から結果を計算する」流れとは逆に,「解析結果から未知の解析条件を推定する」ことを逆解析と呼びます。
既存の技術では困難な逆解析を実施可能とするために,当社独自の逆解析手法であるモーダル反復誤差修正法(MIEC®)を開発しました。物性同定,設計用地震動作成,形状最適化,ニューラルネットワークの簡略化,関数同定など多くの逆問題に汎用的に適用できることを確認しています。
これまで困難だった高度な性能設計も可能となり,建築分野を越えた更なる適用範囲の拡大に向けて研究を進めています。
鈴木 琢也Suzuki Takuya
技術研究所 未来・先端研究部
市販プログラムの能力が向上し解析技術がコモディティ化していく中で,当社の解析技術を差異化する目的で開発に着手しました。
自分の専門外の知識や技術を必要とする場面も多く,技術研究所に所属する様々な分野の研究員の助言や協力を得ながら研究開発を進めています。
MIEC®も多様な人材を擁する技術研究所だからこそ開発できた技術です。