脱炭素社会の切り札ともいえる水素ですが、爆発のリスクを抑えることがその普及には欠かせません。
当社は、水素ガス関連施設の計画や設計にあたり、さまざまな事故を想定したシミュレーションで安全性を評価するとともに、爆風に耐えるための防護壁や漏洩センサの設置などの対策を提案します。
土屋 直也Tsuchiya Naoya
技術研究所 環境・社会研究部
私の専門は数値流体力学です。これまで風・温熱環境解析に取り組んできましたが、ガス爆発解析は化学反応や燃焼を伴う非常に難しい数値計算で挑戦的な課題でした。短期間に技術開発が求められる中で、社外の爆発専門家との連携によりから爆発に関するノウハウを蓄積し、シミュレーションによる防爆設計を可能としました。また、実際に爆発実験を実施し、爆発現象を体感する貴重な経験をしました。