氷掘削場計画(国立極地研究所提供)
テラヘルツ望遠鏡施設計画(筑波大学提供)
宇宙科学の研究高度化と地球温暖化等の社会課題解決を目的とした、将来の極地施設を支える建設技術に取り組んでいます。極地ならではの厳しい環境条件(雪面地盤、暴風、超低温、長距離輸送、施工条件等)に対応し、不同沈下対応技術や、運搬に適した超軽量構造材の研究技術開発を国立極地研究所と行っています。
本多 剛Honda Tsuyoshi
地盤・基礎部 基礎構造グループ 主任研究員
高度な建築技術が使えない南極の過酷な環境で、約3000mの厚さの雪の上に望遠鏡を建設するという話を聞いたとき、アンコール王朝時代の遺跡群が頭に浮かびました。そこでは、軟弱な地盤の上に超高層建物と同じ重さの石積み構造物が現在も立っています。その秘密は“Low Technology”でありながら理にかなった築造方法の組み合わせにあり、同様なことが南極でもできるのではと考えて研究しています。