#01現在の仕事内容
現在私は、ヨーロッパ竹中セルビア支店の設備部門の責任者として、現地スタッフと協力しながらプロジェクトを進めています。ちなみにセルビア支店は、2020年に設立されたばかりの比較的新しい支店です。ベオグラード近郊に進出する日系企業やドイツなどの外資系企業の生産施設の設計・施工を担い、ヨーロッパ竹中の事業拡大に貢献しています。
具体的な業務内容は、部門内の管理や他部門との調整、新築施工物件の設備施工管理など。建築主やステークホルダーとのコミュニケーションも重要なミッションの一つで、業務範囲は広いものの、その分やりがいも大きいと感じています。
仕事の醍醐味は、なんと言っても、海外事業展開に貢献していること、海外スタッフと協力体制を築けること。そして、さまざまな場面で自分自身の成長を実感できることです。
#02海外で働く上で大切なこと
海外で働く上で最も重要なのは、言語や文化の違いを乗り越えて現地スタッフと信頼関係を構築することです。互いに目標を共有し、全員が一丸となってプロジェクトを遂行できるよう、現地スタッフの理解と協力を得なければなりません。
現地の言語を理解することはもちろん必須ですが、それだけでは不十分です。目標を達成するために、自分の考えや意図を明確に相手に伝えることに加え、相手の考え方や感情を尊重することが求められます。もし文化の違いによる誤解や衝突などのトラブルが発生した場合には、冷静に対処し、双方の信頼関係を損なわないよう配慮します。
理解を得るのは簡単なことではありませんが、その経験が自身の成長にもつながります。日常的に異文化に触れ合うことで、日本にいた頃より物事に対する考え方がフレキシブルになりました。
#03竹中工務店で実現したいこと
入社当時から、私の夢はグローバルエンジニアでした。現在、セルビアでその一歩を踏み出しています。近年、建設業界ではBIM(ビルディング・マネジメント・モデリング)が普及しており、生産施設の設備システムも複雑化しています。その社会情勢を背景に、設備主導での設計・施工プロセスの確立を目指しています。
現状の工程を改善しつつ、より生産性と品質が高いモデルを開発したい。そして、竹中工務店の品質経営の理念を世界に広めたい、と考えています。竹中工務店の技術力と品質経営は、世界の建設業界を進化させるほどの可能性を秘めています。
建物の品質に対する強い理念を活かし、海外での建築プロジェクトに貢献していきます。夢や目標を実現するため、常に新しいことにチャレンジし、自分なりの道を切り開いていこうと思います。
1日のスケジュール
- 08:30
- 部門内のミーティング|設備関連の最新情報をスタッフと共有し、課題と進捗状況を確認。課題をヒアリングし、解決策を検討する。
- 09:00
- 建築主等ステークホルダー打ち合わせ|建築主等ステークホルダーとの打ち合わせ。プロジェクトの最新情報を発信し、部門メンバーに対応を指示する。
- 10:00
- 関連部門とのミーティング|設備部門や他部門との共有課題を確認。必要に応じて積極的に他部門と打ち合わせし、問題の早期解決を図る。
- 13:00
- 作業所巡回|設備工事の進捗状況を確認。できるだけ自分の目で問題点を見つけるよう現地・現物を見に足を運ぶ。
- 16:00
- 当日の振り返り及び次の日の課題整理|翌日も効率的に仕事ができるように、帰宅する前に当日の進捗状況を振り返り、課題をリスト化する。
OFFの過ごし方
週末はいつも、セルビアの首都ベオグラードの中心を流れるサヴァ川沿いで、セルビア語の勉強をしたり、家の近くのプールで泳いだりしています。機会を見つけては、セルビア国内やヨーロッパ諸国の博物館や美術館巡りもしています。絵画や美術品はもちろん、建物や庭等が作り出す空間も素晴らしく、雰囲気を楽しんでいます。