#01現在の仕事内容
2035年に向けた電気自動車戦略もあり、ヨーロッパには大手自動車メーカーの工場が点在しています。また、政府の優遇策や法人税の低さから、次々と工場・倉庫等の生産施設が建設されています。現在私は、たくさんの依頼が舞い込むヨーロッパ竹中のハンガリー支店で設計部門長を務めており、ローカルスタッフ20名とともに、さまざまな生産施設の設計を行っています。
チーム全体のプロジェクトを円滑に進めるため、ローカルスタッフとは英語で打ち合わせをすることになります。現地の法規制や条例に精通したアーキテクトである彼らとのコミュケーションを密にしながら、建築主と交渉し、竹中工務店のデザイン性を確保しなければなりません。広い視野が求められる設計業務はたいへんですが、建築主が喜ぶ姿を見ると、「頑張ってよかった」と誇らしくなります。
#02海外で働く上で大切なこと
日本人ならではのサービスや価値を伝えるためには、言語のみならず文化や習慣の違いを理解しなければなりません。英語はハンガリー人・日本人ともに母国語ではないため、ときに認識の違いが生じてしまいます。また、日本人同士のように阿吽の呼吸で仕事ができるわけではありません。そのため、私は設計リーダーとして相手を尊敬し、信じることを常に心がけています。
辛抱強く向き合い、チームが一体となることで、プロジェクトを成功に導いてきました。ヨーロッパ竹中には100名を超える優秀な設計部員が在籍しており、その力は世界の名だたる建築事務所にも負けないと自負しています。
竹中工務店には技術力だけでなく、デザインに対する情熱もあります。その技術力と情熱は世界に通用するものと信じ、「世界一の設計・施工会社」を目指しています。
#03竹中工務店で実現したいこと
現在、ヨーロッパ竹中ハンガリー支店で工場や倉庫の設計を担当していますが、私にはもっと大きな夢があります。それは、マンションやオフィスなどの多様な建築物を設計し、ヨーロッパや世界に竹中工務店の技術とデザインを発信することです。ヨーロッパ竹中では、マンションやオフィスの設計・施工案件が着実に増えており、私もその一員として活躍していきたいと考えています。
これまで日本では、ショッピングモールや病院、大学の講義棟やサイエンス工場など、さまざまな建築用途に携わってきました。人々の暮らしや健康に直接関わる建築物を通じて、設計する責任とやりがいを感じました。このような建築物をヨーロッパや世界においても提供し、多くの人々に竹中工務店の建築作品を通して幸せを感じてもらいたいと願っています。
1日のスケジュール
- 08:30
- 出社|自宅から社用車で通勤。出社後、コーヒーを淹れて、メールチェックや一日のスケジュールの確認等を行う。
- 09:00
- 打ち合わせ|マネージャーミーティング。各部門のローカルマネージャーとともに事務連絡、営業案件などの情報共有を行う。
- 10:30
- プロジェクトレビュー|設計担当者から各プロジェクトの進捗報告を受ける。デザインについてのディスカッションを行う。
- 12:00
- 昼食|近くの食堂でランチ。日替わりのバイキング形式で食事できる店がお気に入り。
- 15:00
- 打ち合わせ|ハンガリーの設計事務所との週例打ち合わせ。建築主打ち合わせでの決定事項の共有や、宿題について振り返る。
- 18:00
- 退社|ほぼ毎日18時までには退社。帰宅後は家族一緒に夕飯をとる。
OFFの過ごし方
休日は旅行に行くことがほとんど。年末・夏休みだけではなく有給も積極的に取得して、ヨーロッパ各地を旅行しています。日本に住んでいる頃には行けなかった国へ行くことが楽しみです。旅行では、食事や観光地を楽しむことはもちろんですが、車を走らせ、学生時代から訪れてみたかった名建築へ足を伸ばしています。