#01現在の仕事内容
ヨーロッパ竹中は、ヨーロッパ各地に13の支店を持ち、これまで数多くの日系企業の建設工事に携わってきました。私が所属するベルギー支店は小規模ですが、歴史と実績のある支店で、スタッフはベテランが多く、非日系企業にも積極的に営業しています。
私の仕事は、竹中工務店の重要日系顧客の研究施設・事務所複合ビルプロジェクトを現地作業所で推進すること。現地スタッフと協力し、工事の進捗管理や品質管理、安全管理などを担っています。
また、日系企業や日本大使館、日本人学校などに対しても改修・拡張工事の提案や受注を行っています。この仕事では、日本では経験できなかった支店経営や営業活動にも関わることができます。企業の経営層と直接交渉する機会もあり、どう話せば快諾していただけるか試行錯誤しながら日々業務に取り組んでいます。
#02海外で働く上で大切なこと
竹中工務店はこれまで日本で培ってきた棟梁精神や設計施工一貫、作品主義といった想いを軸に、ヨーロッパでの事業を展開しています。日系企業のみならず、非日系企業にも幅広くサービスを提供し、プロジェクトの初期段階からアフターケアまでトータルにサポートしています。
海外で働く上で、日本との商習慣や文化の違いを理解することがまず重要です。スケジュール管理やリスクアセスメント、クライアントやパートナーとの関係構築、法的な規制など、日本で培ったノウハウがそのまま通用するとは限りません。日本の常識に固執せず、柔軟に対応する姿勢を持つこと。また、現地スタッフと協力するためには、相手を尊重し、コミュニケーションを大切にしなければなりません。そして、竹中工務店の伝統や理念をしっかりと伝えることも、駐在員の責務です。
#03竹中工務店で実現したいこと
時代のニーズに応えながらベルギー支店、そしてヨーロッパ竹中をより強靭な組織へと変革させていくことが、私の目標です。ベルギー支店はベテラン勢による少数精鋭組織。継続的な組織の成長のためには、後進育成にも力を入れる必要があると考えています。
また、現地での自社ブランディングも大事になってきます。竹中工務店のことをまったく知らない非日系企業からも受注獲得するにあたり、最良の作品を世に遺していくことを常に念頭に置いています。そこで求められるのは、小さな努力を少しずつ積み重ねていき、知名度や信頼を高めていくこと。
まだまだ未熟ではありますが、海外支店では、私のような経験年数でも支店経営レベルのことを考えることが可能です。今ある状況を最大限に活用し、今後も攻めの姿勢でチャレンジし続けたいと思っています。
1日のスケジュール
- 08:00
- 出社|日本からのメールを朝一番で全て確認。日本とのWeb会議もこの時間に行われることが多い。
- 09:00
- 作業所巡回|作業実施状況確認のため、作業所巡回を実施。安全や品質など気になる箇所は記録し、スタッフと確認を行う。
- 10:00
- 工事関係資料の作成|重要品質管理項目等の記録資料作成や建築主説明資料の作成。資料はすべて英語で記述できるまでになっている。
- 12:00
- 昼食|持参した弁当を食べる。現地スタッフと団らんしながらの昼食タイム。
- 13:00
- 打ち合わせ|工事の進捗報告や設計変更などを建築主や所内メンバー間で協議。文化の違いを感じながら、根気強く行う。
- 16:00
- 作業所巡回|業務終了時に再度作業所巡回を行う。日本と異なるベルギーの規制も多々あり、スタッフに確認したり、調べたりする。
OFFの過ごし方
社会人になってから始めたゴルフに明け暮れています。ゴルフを通じて、他の日系企業の方々や地元のベルギー人など、たくさんの仲間ができました。一緒にゴルフラウンド&ベルギービールを楽しんでいます。また、長期休暇を利用して地中海で海水浴やアルプス山脈でスキー、ワイナリー巡りなど、ヨーロッパを旅行しています。