#01現在の仕事内容
2024年にシンガポールでは拠点設立から50周年を迎えます。長期にわたり多数のシンボリックなプロジェクトを手がけてきました。この節目の年に、国内外の仲間と協力しながら、東南アジアの地域に根差した活動に全身全霊を捧げ、技術提案や課題解決に力を注いでいます。
現在私は、チャンギ空港ターミナル2の増改修工事の工事長として、また2つの中規模作業所のプロジェクトマネージャーとして、さまざまなプロジェクトに携わっています。海外勤務では、国内よりも高い職位を任されることが多く、大きな権限と責任が伴いますが、プロジェクトの遂行だけではなく、ステークホルダー対応から組織マネージメントまで、日々多くの新たな課題への挑戦により、大きなやりがいとワクワク感があり、楽しく取り組めています。
#02海外で働く上で大切なこと
海外では、日本とは異なる環境や文化に適応することが求められます。シンガポールのチャンギ空港ターミナル2増改修工事作業所では、アジア10カ国から集まった約200人のスタッフが一丸となり、プロジェクトに取り組んでいます。語学力はもちろん重要ですが、さまざまな文化や価値観を持つ人々と協働するためには、互いに理解し尊重する姿勢が不可欠です。
仕事の進め方や優先順位も、国や地域によって異なるため、技術的な課題のみならず、人材育成や組織構築に関する課題にも取り組まなければいけません。そのために、経営の現地化を推進するにあたり、多様性を尊重した職場づくりに励んでいます。
東南アジアの中心地でもあるシンガポールで、国内外からの技術提案や課題解決に積極的に取り組み、主要拠点としての役割を全うできるよう邁進しています。
#03竹中工務店で実現したいこと
世界には優れた技術力や規模、デジタル技術活用を実践するコントラクターが多く存在しますが、どんなに困難な工事や条件でも諦めずにチャレンジし必ず達成する、という揺るぎない姿勢が竹中工務店の強みとなっています。これは創業時から綿々と受け継がれる棟梁精神であり、社員の心に深く刻まれています。
この精神を次世代にも伝え、世界から信頼される日本のコントラクターとして活躍したいと考えています。人材不足が深刻化するシンガポールの建設業界において、竹中工務店が持続的に事業を発展させていくためには、高品質かつ高付加価値なサービスを提供しなければなりません。当然、他社との差別化が必要不可欠であり、私はオフサイト化と呼ばれる省人化や工数削減などの手法を用いて、生産性の向上や工期短縮を目指しています。
1日のスケジュール
- 08:00
- 朝礼|協力会社作業員と当社社員との朝礼。各作業の安全指示事項や危険作業の確認と近々のマイルストーンを共有。
- 08:30
- 現場巡回|朝礼後は、前日までの作業進捗と事前の図面チェックを実施。安全に関する不備は、すぐにその場で是正。
- 09:00
- 建築主定例会議|建築主及び設計コンサルティングに対し、工事進捗の報告と今後の予定を報告。
- 10:00
- メール返信、資料作成|毎日100通以上のメールをチェック。定例時に使用するスライドの作成およびスタッフに作成指示。
- 11:00
- 協力会社打ち合わせ|全協力会社のスーパーバイザーに、工事進捗確認と作業予定確認。現場巡回での指摘事項をフォロー。
- 12:00
- 昼食|事務所中にビリヤニというインドや周辺諸国特有のスパイス入り炊き込みご飯の香りが漂う。
- 13:00
- 図面チェック|施工図のチェック。手順や仕様を確認し、ミスを未然に排除します。抽出したリスクはすぐにスタッフに共有。
- 14:00
- 情報共有会|直近の作業予定や作業による影響を説明し情報を共有。公衆と工事関係者の危険を徹底的に排除。
- 15:00
- 重要事項検討会|建築主及び設計コンサルティングに対して、早期に対応が必要な案件(設計図作成、図面承認、材料選定など)について打ち合わせ。
- 17:00
- 所内打ち合わせ、品質巡回|夜間チームへの引継ぎ事項、未解決事案の有無を確認。毎週、ローカルスタッフのスキル向上を目的とした品質巡回を実施。
OFFの過ごし方
休日は、心身のリフレッシュを大切にしています。起床後は散歩やサイクリングを楽しみ、朝食後は家事と買い物を済ませます。午後は個展や美術館などを巡りつつ、アフターヌーンティーで一息つきます。夜は入浴しながらボディケアし、読書しながら22時には就寝するというルーティンで、ゆったりと過ごしています。