海外駐在社員レポート03 タイ

海外駐在社員レポート|タイ
現在の仕事内容

#01現在の仕事内容

タイ竹中は1974年にタイで設立された竹中工務店の現地法人であり、私は構造設計部門の責任者として統括管理を担当しています。とはいっても、デスクからスタッフに指示を出す一般的な認識の管理者とは仕事内容が少し異なります。フットワーク軽く現場へ赴き、お客様の声を直接聞いて適切な提案をすることが、私のミッションです。

例えば、建築主との打ち合わせに参加してご要望をヒアリングし、社内のローカルスタッフと議論、最終的には最適な構造架構計画を提案しています。また、施工中の作業所にも出向き、設計図面通りに施工が進められているか、建物の品質確認も担当しています。

このようにプロフェッショナルな構造エンジニアとして求められることは多岐にわたります。しかし、お客様と直接意見を交わし、目の前で感謝されることに大きなやりがいを感じています。

海外で働く上で大切なこと

#02海外で働く上で大切なこと

海外で働くには、市場環境やお客様のニーズに対し、臨機応変に対応しなければなりません。海外では市場環境が目まぐるしく変化する上、お客様の国籍もさまざまです。当然のことながら、言語や文化も違います。

また、ご要望も多種多様なため一筋縄ではいかず、戸惑うことも多々あります。この環境に順応するためには、普段からできるだけお客様と会話し、共通の理解を得ることが重要です。口頭での説明だけではなく、設計図面やBIM(ビルディングインフォメーション モデリング)など視覚的なものを使い、お客様の理解と共感を得られるよう努めています。

また、現地スタッフと信頼関係の構築ももちろん大切です。同僚と良好な関係を築くために、コミュニケーションを重視しています。相手の理解や納得が得られるまで、根気よくじっくりと話し合うよう心がけています。

竹中工務店で実現したいこと

#03竹中工務店で実現したいこと

海外では建物の設計と施工がそれぞれ別の会社によって行われる設計施工分離が一般的です。一方でタイ竹中では竹中工務店の強みである設計施工一貫方式をタイ国でも展開し、日本企業だけでなく外国企業のお客様にもその有用性の共感を得ています。
またタイ竹中では、近年は都市部のプロジェクトへの取り組みを強化しています。現状は中低層建物の対応がメインですが、バンコクでは今後も高さ400メートルを超える超々高層ビルの建設が予定されており、また他国でも同様の大規模都市開発や空港等のインフラ開発が多く計画されています。今後はそのような世界の大規模開発に参画し、日本の優れた耐震・耐風設計技術および建築施工技術を含めた構造エンジニアリングを展開することで、世界の安全・安心なまちづくりに貢献していければと考えています。

1日のスケジュール

08:20
メールチェック・スケジュール確認|構造グループ全体の提出物や立会い検査等のスケジュールを調整し、各プロジェクトの進行を確認。
10:00
設計打ち合わせ・社内調整|建築設計や設備設計、作業所担当者と構造架構計画の打ち合わせ。営業部や見積部と共に提出する見積の調整も行う。
11:00
移動・昼食|午後の建築主打ち合わせに向けて車で移動。道中で昼食。昼食内容は日によるが、タイ料理や日本食がメイン。
13:00
建築主との設計打ち合わせ|クライアントの潜在ニーズを深堀し、その想いを設計に反映する。
15:00
プロジェクト決裁会議|帰社中の車内にて、決裁会議にオンラインで参加。プロジェクト毎の設計内容や施工計画、その見積金額を確認。
16:00
図面確認・打ち合わせ|オフィスへ戻り、建築主の意向を担当者に共有。別物件の図面などをチェックし、翌日以降の打ち合わせに備える。

OFFの過ごし方

旅を通して、子どもに貴重な体験をさせたいと考えており、休日は家族と旅行しています。コロナ禍はタイ国内のみの外出でしたが、今では近隣周辺国を積極的に訪れています。東南アジアの歴史は各国それぞれ異なり、似ているようで異なる文化を有しています。子どものみならず大人にとっても、日々気づきの連続です。

OFFの過ごし方