Interview 09
建築が完成した先にある
畦上 駿斗
2020年入社 工学研究科 地球総合工学専攻 建築・都市形態工学領域卒設計・施工力に
大学時代は建築デザインを専攻していました。竹中工務店を選んだのは、ゼネコンの中でも作品へのこだわりが一際強く、都市スケールから人の居場所となるような緻密な空間づくりに対して設計力と施工力の両面から顧客の要望に応えていると思ったからです。
また、開発計画本部というプロジェクトの川上から関わるからこそ、建築専業で設計施工一貫という信念とこだわりを持ち、顧客やプロジェクトの想いを設計者や施工者に掛け渡しできる環境を求めていたことも理由です。OB訪問の際には、純粋に建築・まちが好きで、ひたむきに仕事に取り組む先輩社員の話を聞き、自分もこの環境に身を置き成長したいと強く思いました。
中長期にわたる
開発計画本部の仕事は、都市開発手法を活用したプロジェクト、市街地再開発事業、官民連携(PPP/PFI)プロジェクトなど、中長期にわたるプロジェクトの企画・推進を行っています。
現在私は、大阪・梅田の大規模複合開発であるうめきた2期地区開発事業に携わっていていますが、2024年の先行まちびらきに向け、産学官民が連携しイノベーション創出・支援を行う中核機能施設や、まちを訪れるさまざまな市民やユーザーとの接点となる場づくりに、ハードとソフト両面のから取り組んでいます。小規模な打ち合わせであっても、どんな価値提供ができるかを念頭に置き、若手だからと臆することなく積極的にアイデアを発信し共同事業者の方々と議論・検討を重ねています。
新たな課題に向き合う自分に
社内のさまざまな部署をはじめ、建築主や地権者、デベロッパー、行政機関、コンサルタントなど、社外のさまざまな関係者とプロジェクトを進める機会が多いのが開発計画本部の特徴で、各社をハンドリングする調整力も求められます。よりよいまちづくりのために、どこに付加価値を見いだすのか、日々試行錯誤し提案し続けていくことが、この仕事の難しくもありおもしろい部分です。
経験が浅く力不足を痛感する日々ですが、フェーズが進むごとに小さな達成感を覚え、新たな課題に対して自分がどのように向き合うのかわくわくしています。担当プロジェクトを竣工・開業に導くことが目下の目標であり、その先にこれまで味わったことのない大きな達成感が待っていると想像しています。
未来をどれだけ
建築はできあがった瞬間から都市に還元され、その一部となります。そしてそれは、新たな当たり前が誕生することを意味します。都市空間をより魅力的にデザインしていくのはもちろんのこと、これから求められる新たな体験価値やライフスタイルをどれだけ解像度高く想像できるか、さらには、それらを構想段階からいかに組み込むことができるか、が課題となります。
会社が若手社員に求めているのは、自分自身の興味の範囲を狭めないことだと、私は認識しています。幅広い経験を積み、幅広い知識・スキルを習得しながら、提案力や企画力に磨きをかけ、建築が完成した先にある最適解を提示できるようにしたいと思います。
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私の好きな竹中作品
グランフロント大阪
初めて大阪・梅田を訪れた際、うめきた広場にいろんな年代の人たちが集まり活気のある様子を今でも鮮明に覚えています。圧倒的な都市スケールの空間の中に人の居場所がしっかりデザインされていて、自分もいつかこんな作品を手がけたいと思いました。縁あってうめきた2期地区開発事業に携わらせてもらっていることへの喜びと、連綿と受け継がれるまちづくりへの責任とやりがいを日々感じています。
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OFFの過ごし方
長期休暇の際は、国内外問わず旅行に出かけることが多く、まち歩きだけでなくその場所ならではの風土や文化に触れる体験を大事にしています。特に沖縄は学生の頃から毎年必ず訪れるほど大好きで、友人と一緒に時間を気にせずのんびり過し、心身ともにリフレッシュしています。建築から少し距離を置いて、沖縄の解放感を味わうことで、また新鮮な気持ちで仕事に向き合えていると思います。