Interview 02
構造設計ならではのこだわりを、
伊東 一輝
2019年入社 工学系研究科 建築学専攻修了スタジアムや
もともと建設現場を見るのが好きで、大学では建築学を専攻していました。特にスタジアムやドームの設計に興味があり、それらの施設の設計・施工実績が豊富な竹中工務店を志望しました。選考の過程では人事担当やリクルーターの先輩社員が気さくに話しかけてくれ、私自身、自然体でいられたので入社を決意しました。
どんな難題でも
建築設計は意匠設計・設備設計・構造設計の3つに大別され、現在、私はその中の構造設計を担当しています。意匠設計に基づいてその建築物の構造計算を行い、建物の基礎や骨組みを設計するのが構造設計の役割です。
構造計算がメインではあるものの、それを行うための情報収集や知識習得に多くの時間を割いているのが実情。大学で建築を学んではいましたが実際の設計現場では知らないことばかりで、日々勉強と実践を繰り返さなければなりません。ただ、私にとってはその未知との遭遇が楽しく、成長につながっていると実感しています。普段から心がけているのは、どんな難題でも無理だとは言わず、知恵を絞ってできる方法を考え尽くすことです。
机上の図面が
入社2年目、初めて担当したプロジェクトは、千葉にある火力発電所のオフィス棟の設計でした。右も左も分からない状況、しかも当時はコロナ禍でオンラインでの打ち合わせがメインだったため、画面越しに先輩に質問したり文献を調べたりしながら、どうにか担当分野の設計と現場対応をやりきりました。机上の図面が少しずつ建物として形づくられていく様子を見るのは感慨深かったです。
ただ、一方で、目の前のことで精一杯だったこともあり、作品に自分の想いを込めるところまでは至らなかったと反省しています。いかに部材を少なくするか、いかに構造体をシャープに見せるかなど、構造設計ならではのこだわりを今後は表現していきたいと思います。
視野を広げ自分の強みを増やす
基本的には構造設計に軸足を置いて成長を重ねていきたいですが、竹中工務店は若手社員時代にジョブローテーションがあるので、他の部署、他の設計業務を経験し、外から構造設計を見た上でまた戻ってくるのも、視野が広がっていいかもしれないな、と考えています。中でも技術研究所の仕事には魅力を感じています。
また、国際支店や海外現地法人で1年間実務研修を受ける国際ビジネス研修生制度に応募することも検討中で、チャンスがあれば積極的に手を挙げて、今後も自分の強みを増やしていくつもりです。先輩たちを見ていると、やりたいと主張したことをしっかり実現している人が多いので、自分もその後を追いかけていこうと思います。
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私の好きな竹中作品
Panasonic Stadium Suita
Panasonic Stadium Suitaは国際基準のサッカー専用競技場です。日本で初めて屋根免震構造を採用し、40%もの鉄骨軽量化に成功しています。新社員時代にサッカー観戦に行った際、会場全体が一体となって盛り上がっている様子を目の当たりにし、自分もこういう空間の建築に携わりたいと強く感じました。
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OFFの過ごし方
普段の休日は、会社の同僚や大学時代の友人とゴルフやスキーを楽しんでいます。また、海外旅行も好きで、最近は妻と一緒に南アフリカ共和国に行ってきました。世界的に有名な動物保護区であり、日本の四国とほぼ同じ大きさを誇るクルーガー国立公園を案内してくれたのは、現地でガイドの仕事をやっている妻の友人です。