Interview 13
新たな価値を生み出し、
松居 咲帆
2017年入社 文学部 人文学科卒「作品主義」という理念に深く共感
大学では都市社会学・災害社会学を専攻していたのですが、ソフト面のまちづくりを学ぶ中で、社会に出てからもインフラや建築に携わりたいと思うようになりました。竹中工務店を志望したのでは、「作品主義」という理念に深く共感したからです。一つひとつの作品や建築主の想いに真摯に向き合う姿勢に感銘を受けました。
魅力的で持続可能な都市空間を創出する
開発計画本部に所属し、大規模施設開発や再開発事業、PFI事業(民間の資金やノウハウを活用して公共事業を実施する手法)など、中長期にわたって都市の未来を形づくるプロジェクトに携わっています。その中で私が果たす役割は、都市空間のデザインというよりも、最良の企画・アイデアをいかに実現するか、という点にあると考えています。具体的には、プロジェクトの金銭面や法律面などの実務的な側面にコミットし、実現可能性を高めることです。財務計画の策定、法規制への対応、多様なステークホルダーとの調整など、多角的に課題解決に取り組むことで、魅力的で持続可能な都市空間の創出に貢献していきたいと考えています。
完遂の先にある大きな喜びを味わいたい
建築は構想段階から竣工まで長い期間を要します。特に私が携わるプロジェクトは10年近くかかることもあり、まだ完遂した経験はありません。しかし、たとえばコンペ案件の企画提出や一般競争入札の応札、着工など、日々の業務の中で小さな成果を積み重ねることで、自分の想いが少しずつ、しかし確実に実現に近づいていると実感しています。以前、作業所で施工事務を担当していたときは、作品が完成する喜びを直接体験することができました。大規模改修の現場で、建築主にかけてもらった「こんなに良くしてもらって、本当にありがとうございます」という言葉は、今も私の心に残っています。いつか、その何倍もの喜びを味わいたいと思います。
社会的価値まで見据えた提案ができる人材に
プロジェクトの構想段階から関わり、作品が完成した先にある社会的価値まで見据えた提案ができる人材になることを目指しています。設計施工一貫体制を持ち、長期的な視点でプロジェクトに取り組む竹中工務店だからこそ、単に建物を建てるだけでなく、新たな価値を生み出し、まちのあり方が変わるような、そんなプロジェクトに携わることができると、私は確信しています。キャリアを重ねる中で、社会に大きなインパクトを与えるようなプロジェクトを自分の手で成功に導き、持続可能な社会の実現に貢献していこうと思います。そのためにも、自分自身の興味の範囲を狭めず、多種多様な知識と経験を積むことが大切だと感じています。
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私の好きな竹中作品
ミッドランドスクエア
竹中工務店の作品の中で特に好きなのは、ミッドランドスクエアです。名古屋駅周辺のあり方を大きく変えたそのインパクトから、建築が単なる構造物ではなく、まちの未来を形づくる重要な要素であると思えました。私も将来、ミッドランドスクエアのように都市の発展に大きく寄与するプロジェクトに携わりたいと考えています。
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OFFの過ごし方
旅行が好きで、国内外のさまざまな場所に出かけています。最近は、ゴールデンウィークと有給休暇を組み合わせて、ずっと行きたかった北欧の国々を巡りました。雄大な自然(特にノルウェーのフィヨルドは圧巻!)と、かわいらしい街並みのコントラストが印象的でした。知らなかった景色や文化に触れると、心が洗われます。