Interview 08
社内外から個人に対して
中西 芳樹
2019年入社 新領域創成科学研究科 社会文化環境学専攻卒建物・ものづくりを起点とした
大学院では、海外のスラムや日本の茅葺集落などで実際にものづくり活動を行いながら、そのプロセスがまちへ与える影響について研究していました。建物・ものづくりを起点としたまちづくりに興味がありゼネコンを志望したのですが、竹中工務店を選んだのは、都市と建築の両面から、かつ企画段階から建物ができた後の運営段階までトータルにアプローチできると思えたからです。
プロジェクトのフェーズを
開発計画本部はプロジェクトを創り・育てる部署です。まず創るというのは、大規模なまちづくりコンペ等に参加し、限られた時間の中でスピード感をもって、勝てる提案を企画立案する、ある意味で狩猟民族的な仕事です。そして育てるというのは、企画構想段階での建築主への企画提案や、行政との都市計画の協議等、地道にプロジェクトを推進していく、ある意味で農耕民族的な仕事です。
その両面からプロジェクトのフェーズをひとつでも先に進めることが自分の役割だと認識しています。若手でも主体的であればあるほど裁量を与えてくれる自由な社風をうまく活用しながら、社内外に対する課題提起や建物の魅力アップにつながる提案を積極的に行うことを普段から心がけています。
実現に向けた
大規模公有地を活用してひとつの新しいまちをつくる開発の事業者選定コンペを経験しました。デベロッパーや設計事務所、施設運営会社など、さまざまな企業とチームを組んで応募するため、提案の際には多角的な視点が求められます。建築主のため、地域のため、それに加え公有地活用方針との適合や、実現可能性についても考慮しなければなりません。
そのコンペでは、海外の事業者を相手に、毎週のように英語でのオンライン会議を経験しましたが、こちらの意図がうまく伝わらず苦戦しました。それでも、些細な内容でも自分の主張が採用され、それが提案書として表現されたことで、実現に向けたファーストステップに貢献できたと、大きな達成感を覚えました。
これまでにない
アートとサイエンスの両方のスキルを駆使するプロジェクトマネージャーになりたいと考えています。アートとは、建物の魅力や付加価値を高めるアイデアを出せるスキルで、サイエンスとは、課題抽出やその解決方法を論理的に実行できるスキルです。それらのスキルが社内外で評価され、個人に対して仕事を任せてもらえるような人材を目指し、日夜努力しています。
周りを見渡すと、竹中工務店は確かな技術力を持った人材の宝庫です。そんなプロフェッショナルな人たちが同じ方向を向き協力すれば、これまでにない建築やまちづくりの提案が間違いなくできるはずです。「中西さんに頼んでよかった」とお客様に思ってもらえる作品づくりを必ず実現したいと思います。
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私の好きな竹中作品
東京楽天地浅草ビル
東京楽天地浅草ビル低層部のまるごとにっぽんは、浅草六区の賑わいの再生、民間企業の立場から地方創生への貢献、という建築主の想いと、当社のまちづくり・作品づくりへの想いが合致したことで実現した、村おこし町おこしの総合拠点です。これこそ、私が学生時代に思い描いていた、建物・ものづくりを起点としたまちづくりなのではないかと感じています。
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OFFの過ごし方
2022年に結婚し、翌年にわんちゃんを迎え入れたこともあり、休日は家で過ごすことが増えました。
最近ゴルフを始めたのですが、社内外のいろんな人とコミュニケーションが図れるので、すっかり魅力に取りつかれています。また、よく学生時代の友人と、旅行やBBQ等のアウトドアを企画して、交流は絶やさないようにしています。