高橋 卓也

Interview 26

法務

高橋 卓也

2015年入社 法学部 法学政治学科卒

ものづくりを追求する思いが合致した

大学の部活で落語をやっていました。一つの演目を何百時間も練習し磨き上げていく経験を通じて、完成度を追求する喜びを知り、ものづくりに携わる仕事がしたいと考えるように。竹中工務店への入社を決めたのは、棟梁精神に現れる真摯なものづくりの姿勢や品質を追求する経営方針が、ものづくりに対する自分の思いと完全に一致したためです。

知見を積み重ね、バランスの取れた法務に

以前の部署で法務グループと関わったことを機に、法務の仕事がしたいと強く思うようになりました。そこで、異動の希望を出し続けた結果、2023年4月から法務グループの一員として働けています。現在の仕事内容は、契約書精査、法律相談、紛争対応、コンプライアンス教育などです。幅広い業務を経験させてもらえる環境なので、いろいろと吸収できることが多く、刺激的でやりがいがあります。法務の仕事で大切なのは、法的なリスクの回避を徹底しつつ、案件ごとの事情への配慮もできるバランス感覚です。それを習得するには、業務に対応する中で、案件ごとの考え方や知見を積み重ねていくこと。一つひとつの案件と向き合いながら、自分をブラッシュアップする日々です。

法務のサポートがなければ実現しなかった

ある工事プロジェクトにおける、建築主との契約交渉が印象に残っています。当社の法的リスクを最小限に抑えつつ相手方の納得を得ることが課題でした。どのように伝えればこちらの言い分を受け入れてもらえるか、それを模索しながら交渉に臨み続けました。前提となる事実や認識のすりあわせを何度も行ったり、経理チームの協力を受け、財務面の資料を作成し相手方に説明したり…。そういった綿密なやり取りを何度も重ね、最終的には当社・相手方双方が納得する契約条件がかないました。相談部門から、「法務のサポートがなければ実現しなかった」と言ってもらえたこともあり、法務のやりがいと役割の重要性を再認識したエピソードです。

知識と経験を積み重ね、頼られる存在へ

現在はまだ法務としての経験が浅く、上司や先輩のサポートを受けている段階です。ただ、将来的には法務チームの中核として、他部門から頼られる存在を目指しています。法務のスキルは経験した事案から得た知見によって形成されるもので、1年や2年で簡単にマスターできるようなものではありません。それでも、少しでも早く目標に近づけるよう、新しい法令の知識をキャッチアップしたり、建築業界の専門性を身に付けたり、実際の案件を通じて関連する法令の知識やノウハウを学んだりと、日々自分をアップデートさせています。その上で、さらに長期的なビジョンは、ただ法的アドバイスができるだけにとどまらず、会社の戦略に沿った建設的な提案ができる法務担当者へ成長することです。

パーソナル
  • 私の好きな竹中作品

    佐川美術館

    もともと美術館巡りが好きなこと私にとって、地元・滋賀にある佐川美術館は特別な存在です。自分が好きな展示を見に行くことはもちろん、実家から近いので、何もなくても車で立ち寄ったりもします。琵琶湖の雄大な景観と美術館が一体となった開放的な空間、そして美術館を囲む水の景観が、訪れる度に安らぎと新鮮な感動を与えてくれます。

    佐川美術館
  • OFFの過ごし方

    映画が好きで、映画館にも行きますし家でもよく見ます。最近見た中で面白かったのは、イギリス・アメリカ・アイルランド合作のコメディ映画『女王陛下のお気に入り』。昔の名作を見るのも大好きで、中でも小津安二郎監督の『秋刀魚の味』は特におすすめです。落語ももちろん好きで、3代目古今亭志ん朝のDVDボックスを持っています。

    OFFの過ごし方