田中 聡一

Interview 06

建築技術(建築施工管理)

田中 聡一

2020年入社 芸術文化学部 建築デザインコース卒

品質面に加え意匠性が求められる仕事

学生時代の専攻が芸術やデザインに特化していたこともあり、品質面に加え意匠性が求められる仕事に就きたいと考えていました。企業研究を行う中で竹中工務店の作品のデザイン性に惹かれていったのですが、建築が好きで、好奇心に突き動かされて仕事をしている先輩社員の姿を見て、自分もその一員に加わりたいと思いました。

無駄をなくし生産性を高めるために

現在は大手電機メーカーの研究施設の施工管理を担当しています。基礎躯体工事、鉄骨工事など、工程ごとに業務内容は変わりますが、いずれも大きな建築物を支える土台となる部分なので、品質と安全性を最優先しなければなりません。
また、協力会社と調整を図りながら、適正工期の確保やコスト削減に努めています。たとえば、現場では一日あたり300㎥もの生コンクリートが使用されます。無駄をなくし生産性を高めるため、その日のうちにどこまで打設するか判断するのは施工管理の役割。試行錯誤の連続で、今はまだ先輩や作業員に助けられることも多いですが、周囲から頼られる存在になるため自己研鑽を積んでいるところです。

いい作品になってよかったな

以前担当していたオフィス棟が竣工し、それにより周辺の景色が一変しました。オフィス棟には地域開放スペースがあり、親子連れが散歩していたり、学生が勉強していたり、通行人が物珍しそうに建物を見上げていたりしています。現在の作業所はすぐ隣にあるので、私は毎日そんな様子を見て、いい作品になってよかったなと、感慨に浸っています。
また、工事計画が順調に進んだとき、施工方法の改善ができたときなど、日々やりがいや達成感を得ています。自分が携わっている工程はまだまだ全体の一部に過ぎませんが、裏を返せば挑戦の機会がたくさんあるということなので、今後も創意工夫を重ね、それを自身の成長につなげていきます。

スタジアム建築に携わってみたい

大学では建築デザインを専攻していましたが、今は施工管理の道を極めていこうと思っています。学生時代サッカー部に所属していたこと、また竹中工務店の強みでもあることから、いつかはスタジアム建築に携わってみたいです。実は地元・長野の南長野運動公園総合球技場(長野Uスタジアム)が当社の設計施工だったのが、入社動機のひとつになっています。
もともと芝生だけしかなかった場所に立派なスタジアムが建設されたことで、地域が活気づき、私自身も高揚感を覚えました。そんな仕事をするのが夢です。多くの先輩が前例をつくっているように、夢を実現するための環境が整っていることも、今の仕事のモチベーションにつながっています。

パーソナル
  • 私の好きな竹中作品

    佐川美術館

    琵琶湖と比叡山を望む美術館で、1998年竣工の本館と 2007年竣工の樂吉左衞門館があります。外観の目地のデザイン、アプローチの水面の反射光などが美しく、内部空間の1階から地下に降りた際に雰囲気が一変する場所が特に好きです。ひとつの建物の中でさまざまな表情を味わえるという点で憧れの建築作品です。

    佐川美術館
  • OFFの過ごし方

    私は長野県出身で、大学時代は富山県で過ごしていました。竹中工務店に入社するまで関西にまったく馴染みがなかったこともあり、今は休日になると関西、もう少し広く言えば西日本のいろんな場所に遊びに出かけています。もともと旅行好きで、先日の長期休暇の際は大学時代の友人を訪ね、フランス一人旅を楽しみました。

    OFFの過ごし方