Interview 02
人が快適に過ごせる空間を
冨田 茉理奈
2020年入社 生活科学研究科 居住環境コース修了内装設計の仕事に携わりたい
学生時代に人が快適に過ごすための空間設計を学んでいました。内装設計の方が、より人の過ごし方をデザインできるのではないかと考え、内装設計ができる会社を志望しました。竹中工務店へ入社を決めたのは、内装設計の中でもホテルやオフィスなど人が長時間滞在する空間に携われることや、ディテールにこだわった設計ができることなど、他社にない強みと魅力を感じたからです。
建築主の要望を超える、
内装設計は、建物の床や壁はもちろん家具や小物、さらには、利用者に非日常な体験を提供するためのシステムまで、空間で目に入るもの全てが守備範囲です。ソフト・ハードの両方から、訪れる人が「楽しい」や「面白い」と思える空間を細部まで丁寧に具現化していきます。仕事をする上で大切にしていることは、他にはないデザインを作ることです。建築主の要望に対してそれ以上の提案ができるよう、「何かもう一工夫できないか」というこだわりを常に持ち続けています。また、自由度が高い分、アイデアの引き出しが問われる仕事でもあるので、自分でも普段からいろいろな体験をしてデザインの幅を広げるよう心がけています。
自分が携わった作品を
中部地方にある複合施設内ホテルの内装設計に携わり、「旅するチュウブ」をコンセプトに空間をデザインしました。このプロジェクトでは、中部地方にある歴史やものづくりの文化といった魅力が伝わる内装にするため、ありとあらゆる手を尽くしました。デザインを建築主に何度も提案したり、中部地方産の素材を探して、それを内装デザインとしてどう見せるかを検討したり、細部まで中部地方の良さを活かしたホテルを設計しました。ホテルのオープン以降に実際にホテルを利用している人を見て、やっと一つの建物が完成したことを実感できました。人が快適に過ごせる空間をつくりたかった私にとって、自分が携わった作品を利用してもらえているのは大きなやりがいです。
空間づくりにより磨きをかける
今後も、自身のテーマである「居心地がよく特別な時間を過ごせる空間づくり」を追求したいと思います。そのために、引き続きインテリア・内装の分野で経験を積み、提案力やデザイン力を伸ばしていくつもりです。また、たとえば海や山といった自然環境を取り入れた内装設計など、これまで手がけてきたものとは異なるパターンの作品にもチャレンジしたいと考えています。そういった新たな視点を得て、自身が理想とする居心地のいい空間づくりにより磨きをかけます。竹中工務店で働く強みの一つは、専門知識を持った優秀な人が社内外に多くいることです。そういった人たちの知恵も借りながら、自分もいい作品をひとつひとつ作り上げ力を伸ばしていきます。
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私の好きな竹中作品
歳吉屋 -BYAKU Narai-
築200年の旧杉の森酒造家屋を改修し、酒づくり事業を継承・再興するとともに小規模複合施設として再生した作品です。歴史ある建物を改修した作品ならではの風情と重厚感があります。私自身、学生時代に長屋改修に携わっており、古い建物を生かしたデザインが好きなので、いつかこういった改修プロジェクトにも携わってみたいと思います。
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OFFの過ごし方
おいしいものを食べることが好きです。休日は目をつけていた飲食店を目的に、友人とよく出掛けています。先日は友人と神戸でパン屋巡りをし、1日で7、8軒の店を訪れてパンを20個以上購入しました。最近は自分でも料理をするようになり、休日や特別なイベントには少し手間のかかるメニューに挑戦して楽しんでいます。