-制振構造-
制振(制震)構造は、ブレーキの役割を果たすダンパーによって建物の揺れを低減します。
建物に入力される地震や風のエネルギーを制振ダンパーが効率的に吸収することで、建物構造体の損傷を低減し、暴風時の居住性を向上する構造です。
当社は、疲労耐久性に優れた「FMS合金制振ダンパー」、軽量で変形性能や地震エネルギー吸収能力に優れる「波型鋼板耐震壁WAVY®」など、地震、台風、生活振動などの揺れの種類に応じてバラエティに富んだ独自の制振ダンパーを開発しています。
関連ソリューション
世界最大級の減衰力を発揮する「高減衰オイルダンパー」
1基で従来のおよそ3倍の最大減衰力(6000kN)を発揮する制振用オイルダンパー「高減衰オイルダンパー」を開発しました。建物用オイルダンパーとしては世界最大の減衰力です。
関連リリース
2014.09.01 ハイグレードな制振構造を可能とする「高減衰オイルダンパー」を開発
TMD/AMDによる建物の振動対策
一般に高層建物は風や地震などにより揺れやすく、揺れが長く続く特性があります。こうした揺れは建物の安全上は問題ありませんが、中に居る人の居住性を悪くします。
当社では、この揺れを抑えるためTMDとAMDという制振装置を活用します。
TMD(チューンド・マス・ダンパー)は揺れに同調する「重り」を用いて建物の揺れを抑制する装置です。AMD(アクティブ・マス・ダンパー)は建物に据え付けた「重り」を能動的に動かすことで建物の揺れを抑制する装置です。
当社はこれらの制振装置を設計・適用することで、建物の揺れを抑え居住性を改善します。個々の建物の特性に応じた装置の設計をはじめ、装置製作と現地組立の支援、振動計測に基づく装置のチュー二ングを行い、竣工時の性能評価を行います。