Solution
万一の巨大地震時でも安全な免震建物の実現
-QTB-
-QTB-
アイソレーター「QTB(Quake-Thru Bearing)」
「QTB」は、高い信頼性と豊富な適用実績を有するアイソレーター*「鉛プラグ入り積層ゴム(Lead Rubber Bearing、LRB)」の上または下に、フッ素樹脂系すべり材とステンレスすべり板で構成する高摩擦すべり機構を重ねて配置したものです。
通常の地震時には、すべり機構部は摩擦力によって固定されており、LRB部が地震の動きに追随することによって免震性能を発揮します。一方、巨大地震時には、地震の動きに追随する箇所がLRB部からすべり機構部に切り替わり、上部建物への過大な地震力の伝達を防ぎます。
病院・行政庁舎・警察署・消防署・学校など、巨大地震直後も機能を維持する必要のある建物や、原子力発電関連施設・バイオハザード対応施設など、最高度の耐震安全性が求められる建物などに最適です。
- 免震建物を支持する部材。地震時には水平方向にゆっくり大きくばねのように変形し、建物に伝わる地震力を大幅に低減する。
QTBの主な受賞歴
2020 日本免震構造協会賞技術賞
当社が展開する最上級の防災安全システム 「THE免震 ワイドレンジシステム」
当社の深江竹友寮に採用したのは、当社が展開する最上級の防災安全システム「THE免震 ワイドレンジシステム」(THE:Takenaka High-grade Earthquake resistant system)※です。当システムは、「QTB」に加え、弾性すべり支承、オイルダンパーからなるハイブリッド免震システムです。中小地震から巨大地震まで、あらゆる規模の地震に対して安心・安全を提供します。
深江竹友寮の設計に当たっては、建築基準法に定める設計用地震動に加え、南海トラフ地震による長周期地震動、上町断層帯を震源とする直下型地震動に対する検討を行い、安全性を確認しています。
- Takenaka High-grade Earthquake resistant system